ちくご ぱんさんぽ

【パンときのこ】『ニコパン』(大木町)

絵にかいたようなおうち、
看板のニコニコのロゴマークに惹かれてお店に入っていくと、
レトロチックな雰囲気のいい空間が広がる。

ここは昔、福岡銀行、そしてバブル期には
喫茶店として、地域の人たちの憩いの場所として活躍していた建物。
この建物をリノベーションして、
2011年にオープンしたのが大木町に佇む『ニコパン』さんだ。

お店を切り盛りするのは、北嶋 勇さん・美香さんご夫婦。
元々2人は東京で、勇さんはSE、美香さんは傘のデザイナーとして働いていたが、
同窓会で地元に帰ってきたことがきっかけとなり、
交流が生まれ結婚、『ニコパン』開業!
お店のロゴマークも、デザイナーの経験を活かして美香さんが作成した。
この素敵な焼き印はパンにもつけられているので、
おうちに帰ってパンを食べるときにも、思わず笑顔になってしまう。

このお店を作っていく中で、おふたりが大切にしていることが
「自分たちが好きなパン、そして、定番もしっかり揃えておくこと」。
その言葉通りお店には、メロンパンやアンパン、カレーパンなど、
定期的に食べたくなるメニューも、ズラリと並ぶ。

『えだ豆ベーコンエピ』(230円)、『ヴィエノワあんバター』(210円)、『粗挽ソーセージフランス』(250円)など
籠いっぱいの『パストラミポークとチーズのサンド』を始め、サンドメニューはロゴマークのシールが目印!

そのラインナップのジャンルは広く、ハード系やサンド系、食事パンなど、
その中でも注目は、開店当時からあるベーグルだ。
近くのお店でベーグルを取り扱っているところがほとんどないそうで、
常時6種類前後のベーグルが並んでいる。

『塩バターベーグル』(200円)
『八女茶大納言』(230円)

人気No.1の『塩バターベーグル』(200円)から、
和風な『八女茶大納言』(230円)、甘いもの好きにはたまらない
『Wチョコ』など、どれにするか悩んでしまう。

ほうじ茶いちじくや、塩キャラメルなど、各種『スコーン』(160円)

福岡県産小麦を100%使用したスコーンも人気メニューの一つ。
こちらも銀トレーに6種類が整列し、ついついまとめ買いしてしまいそうだ。

土日祝は、美味しいパンを求めて遠方から若い女性がお店に来てくれる。
平日は普段の食事用として、地域の方が多くいらっしゃるが、
お母さんたちだけでなく、おじ様のご来店も多いのだそう。
「よくある若い女性だけでにぎわっているような
お店で完結したくないと思っています。
男性や1人で気軽に来られるお店にしていきたい」
というご夫婦の心遣いが、垣間見える。

土日も平日も、賑わいを見せるこのパン屋さんは、
お昼くらいにはパンが出揃い、基本、売り切れて閉店する。
「夕方くらいに来られたお客様には、ラインナップが少なくなっていて申し訳ないです」と、おっしゃるご夫婦の言葉を聞きながら、
私も次回はお昼時に来て、売り切れる前に購入しようと決意したのは、ここだけの話。

 

パンと焼き菓子までぐるっと一周した後に
気になるのが、店内に並ぶ雑貨たち。

この雑貨も美香さんの「ちょっとしたお礼を渡す時に使って欲しい」
という気持ちを込めて並んでいる。
この地域には、手土産を気軽に購入できるところがないので、
そういった面でもなくてはならないお店。
並んでいるものは、美香さんの好きなものが多いそうだが、
これならあの人に渡すのに良さそう…と相手の顔が浮かんでくるので不思議だ。

遠方から足を運びたくなる秘訣がつまったお店、
お気に入りのパンとお土産を探しに行ってみよう!

 

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パンときのこー『道の駅おおき』

実は大木町は、西日本有数のきのこの産地。
しめじの生産量で全国3位を誇る福岡県の中で、その4割を大木町が占めている。
きのこのほかいちごも有名で観光農園などが名を連ねている。

そんな大木町のきのこや新鮮な野菜を求めて『道の駅おおき』へ
道の駅おおきは大木町、大川市、久留米市の新鮮な野菜を
販売する直売所や旬の果物を収穫できる観光農園、
更にはランチビュッフェなども兼ね備えた道の駅だ。
※観光農園は時期によって収穫物など変動あり
※観光農園は要事前予約

なかでも人気なコーナーがきのこのもぎ取り体験。
好きなきのこを選んでもぎ取り、購入できる(もしくはレジカゴに入れる)。
お馴染みのえのきやしめじから普段あまり見ない品種も。
大木町のきのこは風味や食感、香りも段違い・・・。
自分の手で取ったきのこをおみやげにお家で新鮮さを味わってみては!

ニコパン


[所] 三潴郡三潴郡大木町横溝82−1
[営] 10:00 – 18:00
[休] 月・火曜
[☎] 0944-78-1292
[P] あり
[Instagram] @nikopan_yome

大木町ってどんなところ??

福岡県の南西部に位置し、温暖多雨の穏やかな気候にくわえて、町全体が標高4~5mのほぼ平坦な田園地帯で自然に恵まれている。
荘園時代の名残であるクリーク(人工水路)が張り巡らされていることが特徴。『クリークの里石丸山公園』は豊富な種類の植物や生物との触れ合いを楽しめる場所となっていて、子どもたちが遊ぶ環境として最適だ。

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