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【美味本magazine2024】人気に押され隠れ家返上 西中洲の名店の姉妹店|喰い切り しらに田

中央区西中洲 | 日本料理

喰い切り  しらに田

川面に映る灯りが見えるように照明は控え目。抑えた灯りでも檜のカウンターが浮かび上がるよう、壁も床も黒に。素材が違い微妙に色が異なるので、黒くても圧迫感はまったくない

 

人気に押され隠れ家返上
西中洲の名店の姉妹店

 

日本料理の名店・西中洲『しらに田』の常連さん向けに、紹介制の店として同じ西中洲の地にひっそりとオープンした店。那珂川に面して大きく窓を取れる絶好のロケーションで、本店でも腕を振るった橋本大樹さんが店長兼料理長を務め、『しらに田』譲りの純日本料理のおまかせコースを提供する。

 

季節感を楽しむ前菜。春は桂むきの大根で桜灯籠に桜鯛の寿司など芸術的な上に味も素晴らしい。おもてなしに最適

 

夜は白い檜の一枚板のカウンターが浮かび上がるようにグッと落とした照明で、川面にあでやかに映る色とりどりの灯りも楽しみながら、「気どらずに、まっとうなお料理を楽しんでいただけたら」と橋本さん。

旬の味覚を大切にした日本料理のコースは、見目麗しく、絶品のだしは、香りから違う。仕入れによって内容が変わるので、四季折々に訪れて旬の味を楽しみたい。

 

先付は『しらに田』のスペシャリテ『焼胡麻豆腐』

 

しっとりと落ち着いた大人空間は、これまで多くのミシュラン星付き店をプロデュースしてきた建築デザイナー・大宅栄治さんの手によるもの。極限までそぎ落としたシンプルな内装に、カウンター9席をゆったりと配置。革の背もたれで座り心地良い椅子なので、ゆっくりお酒を楽しみたくなる空間だ。元が隠れ家として出発したので、入口は目立たず、目印は赤銅色に輝く銅板の壁と扉だけ。これも経年変化を楽しむもので、西中洲の歴史を彩る一つのアートのような存在だ。

 

汁碗の一例『すっぽんの湯葉堤包み』。白仁田さんが集めた器も素晴らしい

 

コロナ禍もあり、紹介制でひっそりと営業していたが、多くの顧客のリクエストに応える形で、ランチ営業や上のコースの創設など、徐々に拡大。一休レストランでのネット予約も可能になった。大人の街・西中洲にあって日本料理のコースをこの値段で堪能できるのは貴重なので、おもてなしの場所として覚えておきたい。そして日本の季節の味を満喫するカウンターは限られた席数なので、早めの予約がおすすめだ。

 

関西で20年以上料理人として経験を積み、『しらに田』でも腕磨いた料理長の橋本さん。だしを引き、湯気や香りのライブ感で演出してくれる

 


SHOP INFORMATION ーーーーーーーー

喰い切り しらに田

[所]福岡市中央区西中洲4-6 リップルビル1階
[☎]080-7064-7130
[営]11:30〜OS13:00/17:30〜OS21:00
[休]日祝日
[HP]https://www.shiranita.co.jp/kuikiri/


※掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

 

 

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