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【パンと日本酒】『パティスリー プティ・リジェール』(大刀洗町)

『リジェール』とは、フランス語で「田園」を意味する。

直訳すると“小さな田園”を指す名前の通り、『パティスリー プティ・リジェール』は
大刀洗町ののどかな田園風景の中に立つカフェ&スイーツ専門店だ。

パティシエ歴約40年のオーナーパティシエ・平田徹さんが
実家の農業用倉庫を改装し、店をオープンしたのは2021年秋のこと。

周囲を田んぼに囲まれた立地にも関わらず、
クチコミやSNSによって徐々に客足が増え、
今では週末ともなると入店の列ができることもある人気店となった。

「お店を始めるまでは洋菓子製造会社に勤めていたんですよ。
オープン当初はそこで培った知識やノウハウを元に、
冷凍ロールケーキの製造と販売を行なっていました。
すると、近所の人や知人から“生菓子も食べてみたい”とリクエストがあり、
作ってみると思いのほか評判が良くて。
それからショートケーキやタルトなど種類を増やしていきました」と平田さん。

“季節を先取りする”をモットーに地元産のあまおう(イチゴ)や宮崎産のマンゴー、熊本産の栗など、旬の食材をふんだんに取り入れることがこだわりだと言う

そんな同店で、ケーキに引けを取らず人気を集める品がある。

それが、今回のお目当てのクロワッサンだ。
毎朝60個ほど焼き上げるそうだが、昼前に売り切れることもあるほどの人気ぶり。
プレーンの他にあんバターと季節のフルーツを使ったクロワッサンも用意する。

名物のあんバタークロワッサンを食べてみると、
まずそのサイズ感にびっくり!

よく目にするクロワッサンの1.5倍はあるのではないだろうか。

ガブッと頬張ると、芳醇なバターの香りとほのかな甘みが
口いっぱいに広がり、なんとも言えない幸福感に包まれる。

(写真左から)「苺のクロワッサンサンド」(420円)、「クロワッサン」(290円)、「あんバタークロワッサン」(410円)※テイクアウト料金

サクサクと言うよりもしっとりとした食感が特徴的で、
その食べ応えも満足感を満たしてくれるのだ。

「パティシエが作るクロワッサンということで、
生地を焼き上げた後にシロップをかけることで甘みが加わり、
しっとりと仕上がるんですよ。ポロポロと皮がこぼれにくいのも魅力です」。

店舗の2階は、イートインができるカフェスペースになっている。
窓の外に広がる田園風景を見ながら、
お店自慢の竹炭で焙煎したコーヒーとクロワッサンを味わうという、
贅沢な時間を過ごすのもおすすめだ。

 

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パンと日本酒 ー みいの寿

いち早く純米酒造りに特化し、世界に羽ばたく銘酒を生み出す

美しい田園風景が広がる筑後平野の中、
筑後川に注ぐ小石原川沿いに蔵を構える。
1922年に大刀洗で創業された『みいの寿』は
今や九州を代表する蔵のひとつとなった。
そのきっかけは、1982年(昭和57年)に当時の代表が
世界的なワインの産地であるフランスのボルドーへと視察に赴いたこと。
温度管理や熟成にこだわるワイン造りに感銘を受け、
「日本酒もこうあるべき」と確信。
特定名称酒に分類されない普通酒が一般的だった時代から、
いち早く質の高い純米酒にこだわった酒造りを続けている。

4代目であり、杜氏として指揮を執る井上社長

酒米と水、麹だけで造り上げる純米酒は、
米本来の旨味をしっかりと感じられるのが特徴だ。
伝統的な製法に加え、科学的な論理や時代に
合わせたセンスを取り入れた日本酒は
今や国内のみならずアジアやヨーロッパでも人気を博す。

一升瓶貯蔵や低温貯蔵などの熟成管理もこだわり

 

<純米吟醸 山田錦+14大辛口 三井の寿 > 720ml 1,490円/1800ml 2,980円

大刀洗町と言えば『みいの寿』
片面は通常ラベル、もう片面は
有名バスケットボール漫画に由来したラベルが特徴。
辛さに米の旨味が加わりキレのある口当たりに。
大刀洗町と言えば『みいの寿』
現在酒蔵での見学や直販は行っていないが、
毎春の酒蔵開きなどイベントも行っているのでHPなどを要チェックだ。

『パティスリー プティ・リジェール』

[所] 三井郡大刀洗町大字菅野633-1
[営] 10:00 – 17:30
[休] 水曜、第3木曜
[TEL] 0942-25-8326
[P] 11台
[instagram] @petit.riziere1101

『株式会社 みいの寿』

[所] 三井郡大刀洗町栄田1067-2
[営] 8:30 – 17:30
[休] 土曜、日祝日
[TEL] 0942-77-0019
[HP] https://miinokotobuki.com

【大刀洗町ってどんなところ???】

福岡県南部に位置している、筑後平野の中にある町。
昔ながらの風景が残る町だが、電車では約1時間で博多・天神へ行くことができ、大分自動車道のインターも近いなど、福岡都市圏や周辺地域へのアクセスも良好。南北朝時代の名将・菊池武光が「大原合戦」の後に血で染まった刀を洗ったという故事が町名の由来とされている。

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