【パンとくだもの】『YAMAZAKURA (ヤマザクラ)』(広川町)
緑に囲まれた、静かな県道沿い。
のどかな景色に溶け込むように佇むログハウス風の可愛らしい建物が、
今回ご紹介する『YAMAZAKURA』だ。
入り口に「CAKE」というプレートが掲げられているように、
こちらはシフォンケーキの専門店。
ただし、米粉100%を使ったシフォンケーキというのが大きな特徴である。
扉を開けると、「いらっしゃいませ〜」と
カウンター越しに優しく声をかけてくれたのは、オーナーの野中君子さん。
以前は自宅のガレージでシフォンケーキを販売していたが、
今年1月に息子さんの会社の敷地に店舗を構え、新たなスタートを切ったそう。
(なんと店舗は建設会社を営む息子さんが建てたというから、親子愛を感じますよね)
木の温もりに包まれた店内の冷蔵ケースには、
常時8~9種のシフォンケーキが並ぶ。
「定番はプレーン、チョコ、抹茶などで、
他には季節のフルーツを使ったシフォンケーキをご用意してします。
ここ広川町はフルーツの名産地ですから、
広川産のいちごやみかんの他に
自家栽培のいちじくも使っているんですよ。
定番の抹茶には八女の『星野製茶園』を使っています」とにこやかに語る野中さん。
そんな素材の味を楽しんでもらえるように、
保存料や着色料などの食品添加物は使わないことがこだわりだとも言う。
「だから、いちごのシフォンケーキはピンク色ではなく茶色になってしまうんですよね。
でも、いちごの甘さや香りは十分に楽しめるんですよ」。
野中さんのもう一つのこだわりが、食感だ。
初めて米粉でシフォンケーキを作った際、
パサつきがなくしっとりとした口当たりに驚いたという。
それから、しっとり感に加えて食べ応えのあるもっちり感を追求し、
何度も試作を重ねて現在のシフォンケーキが出来上がった。
そんな野中さんが作るシフォンケーキを求めて
遠方からもはるばる足を運ぶ人も多いのは、ケーキが美味しいことはもちろん、
野中さんの優しくチャーミングな人柄も理由に違いない。
“また会いに行きたくなる”シフォンケーキなのだ。
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パンとくだものー『里の駅 広川くだもの村』
県内でも随一のフルーツ王国の広川町。
特にいちご・ぶどう・なし・ももなどの生産量が多く
どれも一級品のフルーツたち。
筑後川水系の「広川」の美しい水と比較的温暖な気候により
1年を通して美しく美味で旬なフルーツに恵まれている。
広川の果物カレンダーはこちら
※広川くだもの村のHP参照
『里の駅 広川くだもの村』では、自家菜園のなしを始め、
いちごやぶどうなどのフルーツだけでなく手づくりのお惣菜や
お菓子、加工品などを販売しており旅の〆にもピッタリなスポットだ。
同店でも特に大人気なのが「いちご狩り」
時期としては新春の1月頃から~5月初旬ごろまで。
(その年の気候やいちごの状態でも時期は変動あり)
予約制になっており、食べ放題プランと持ち帰りのみプランがある。
真っ赤に熟れたいちごを贅沢に楽しめるのもありがたい。
もうすぐシーズンは終了するが次は初夏のフルーツを
楽しんでみてはいかがだろうか。
『YAMAZAKURA (ヤマザクラ)』
[所] 八女郡広川町水原1395-1
[営] 10:00~17:00※売り切れ次第終了
[休] 水・木曜・第3日曜
[TEL] 090-5297-5327
[P] 5台
[instagram] @yamazakura_cake
「里の駅 広川くだもの村」
[所] 八女郡広川町大字吉常268
[営] 9:00~18:00
[休] 年中無休(元旦除く)
[TEL] 0943-32-2413
[HP]https://www.hirokawakudamono-net.com/
【広川町ってどんなところ???】
福岡県南部に位置する久留米市・八女市・筑後市と接している人口約2万人の町。
町の中心部に、九州を縦断する高速道路が通り、広川インターから福岡都市圏まで1時間以内という地の利もあり工業団地が発達。豊かな自然に恵まれいちごやぶどうなどのフルーツをはじめ、ガーベラや菊などの花き、香り高い八女茶が作られている。