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【福岡の企業】2つのオリジナル商品『保のゼロ』と『LABO棺』に込められた想いとは?<TAMOTSU Group>

TAMOTSU Groupの想い

福岡で唯一無二の商品を作っている会社《TAMOTSU グループ》会長による連載企画。2つのオリジナル商品『保のゼロ』と『LABO棺』に込められた想いとは?

人のためになる物づくりを目指したい。
一番大切なのは、その物に込める“想い”。

以前から自然環境にも配慮している山下会長。《TAMOTSU Group》は内閣府が設立した『地方創生官民連携プラットフォーム』に登録されている

 

昔の葬儀に満ちていた“敬い”と“恩返し”の心

《TAMOTSU Group》が開発・販売を手がけているのは、独創的な2つの商品。強消臭・強脱臭効果や腐敗抑制効果がありドライアイスの代わりに棺に入れることができCO2の削減にも寄与する『保のゼロ』と、日本初の特許製品・金具類及び金釘無しの木製棺『LABO棺』だ。どちらも《TAMOTSU Group》を牽引する山下会長の「故人の尊厳を守りたい」という強い想いから生まれたものであり、地球環境の保全にも貢献している。

今回は、お別れの場について感じること、見送る側・見送られる側として何が大切なのかについて語っていただいた。

「葬儀社がない時代、葬儀はお寺等でやっていたわけですが、その頃は儀式にしみじみとした趣というものがあったと思います。故人への“敬い”があり、葬儀にたくさんの人が集まっていたと思うのです。現在は家族葬も増えていますが、人が集まらないというのは寂しい感じがしますね。最も悲しいのは孤独葬。そこには家族のつながりもなくなってしまっているわけです。これから葬儀はどうなってしまうのでしょう?」。

商品に込められた想い『尊厳の誓い』

変わりゆく葬儀について懸念を抱いている山下会長。それは、2つの商品を開発した理由にも関係している。

「『保のゼロ』は臭いを抑え腐敗を防ぐといった目的だけのためにあるわけではありません。父を見送る時、棺の中で身体がドライアイスで冷たくかたくなっていました。それをどうにかできないのだろうかと思ったことが開発の原点。同じように、火葬時に遺体が金釘で傷つくことを知って開発を決意したのが『LABO棺』です。故人の尊厳を大切にしたいという想いからすべては始まっているのです」。
『LABO棺』が完成した時、山下会長は『保のゼロ』にも込めているその想いを記した。

 

『尊厳の誓い』

人生は愛の巡り合い、愛に育まれ、そこに喜びがあり、悲しみも有ります。

私が貴方にお返しできる事は、天空へと旅立つ貴方が、あの世でも愛に溢れ、変わらぬ優しいお人柄で、皆様と一緒に過ごされます様に願うことです。

貴方は家族への愛、兄弟愛、仲間たちへの愛、愛する方々へ溢れんばかりの愛を注いで参られました。

色々な愛を教えてくれた貴方、その優しい愛に触れる事で、幾多の困難を乗り越える事が出来ました。

今の私がいるのは貴方からのたくさんの愛を注いでいただいたからです。

貴方とのご縁にさようなら…心から感謝しています。

最後に…次の安住先まで「尊厳の証」としてこのお舟でお旅立ちください。

 

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物づくりへの想い 故人、家族、環境のために

揺るぎない確固たる想いのもとに生まれた2つの商品は今、多くの支持を集めている。

「人のためになる物づくり、人の心に訴えかける物づくりを目指したいとずっと思っていました。若い頃はやっぱり会社の利益を優先していたかもしれませんが、いろいろな経験をして、ある時から、想いと経営を両立させたいと考えるようになりました。続けていくためには経営という観点も必要ですからね。しかし、一番大切なのはやはり想いなのだと思います。『保のゼロ』は発売開始から既に30年。故人のために、お見送りするご家族のために、そして地球環境のために…私たちの想いを多くの方々に受け取っていただいたから続けることができたのだと思っています」。

そんな山下会長の想いは天上界にも届いているようで…。「何人かの僧侶や神官の話によると、『保のゼロ』と『LABO棺』で見送られた方々が『すごくよかった』と喜ばれていて、天上界で話題になっているのだそうです(笑)。私には本当かどうかはわかりませんが、じ〜んときましたし、困難を乗り越え作りあげてよかったと思いましたね」。

 

愛に溢れる会社《TAMOTSU Group》

最後にお尋ねしたのは、お別れの時、山下会長がどんな見送られ方を願っているかについて。「一番心配や苦労をかけた人が、実は一番愛していた人なのだと思っています。もし、自分が先に逝くとしたら、一番愛した人さえ横にいてくれればそれだけで私は幸せですね。あれ? 葬儀にはたくさん集まるのがいいという冒頭の話と矛盾してるかな(笑)」。横で微笑んでいる奥様を覗き込む山下会長。《TAMOTSU Group》が手がける物に愛が溢れているのは、間違いなさそうだ。

 

 


お話しくださったのは、
TAMOTSU Group 会長 山下健治さん
鹿児島県出身。半導体の製造をはじめ各種産業に欠かせないファインセラミックスに関する研究開発に従事後、独立。
1989年にご遺体保全と環境保全に配慮した商品『保のゼロ』を取扱う《株式会社TAMOTSU》を、2018年に金具類及び金釘無し棺《LABO棺》を取扱う《株式会社e・LABO》を設立。

 

「私の独り言・・・」

誠実に生きる、
誠意を持って接する、
謙虚に生きる
これは理想的な生き方、
されど難しく困難極まる姿勢である
この常識をもう少し早く悟れば
私はまだまだ活躍と
世の期待に応えただろう

 

TAMOTSU Group
株式会社TAMOTSU

[所] 福岡市中央区大名2-9-29
[TEL] 092-406-2318
[HP] https://www.tamotsu.work/
[Instagram] @tamotsu_2022

《TAMOTSU Group》は2つの商品に特化してよりよい世界を目指しています。
『保のゼロ』

清らかな空気の中でお見送りを
非常に小さな無数の穴を持つHBセラミックスが化学物質を吸着し、棺に入れるだけの簡単な作業で故人様を守る。売上の一部は植林など地球の環境保全活動に貢献

『LABO棺』

天想
天翔

金具類および金釘無し棺
『LABO棺』天九(てんきゅう)シリーズは『天翔』『天想』その他数種類が用意されている。間伐材を使用することで森林環境の改善にも取組んでいる

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