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【フクオカリノベ No.12】すてきなリノベのお宅訪問・戸建て|4人家族の夢を叶えた 里山の古民家リノベ『イン&エムスクエア』

すてきなリノベのお宅訪問[戸建て]RENOVA

イン&エムスクエア

築上郡築上町  N邸

LDK/二階部分の天井を取っ払い大空間を確保したLDK 。床は小国杉のフローリング、壁は珪藻土クロス仕上げ。シンプルな空間に、欄間や古い建具のデザインが映える

 

 

木造建築に精通した
建築士だから任せられる

 

畑に囲まれた集落の一軒家。焼杉と瓦屋根の佇まいが、周囲の環境にすっかり馴染んでいるN邸。「若い頃から都会に興味がなくて、ずっと田舎暮らしに憧れていたんです」とご主人。東京出身で、長く都市部で働いていたご主人が、家族の「帰る場所」に選んだのは、田舎町。縁あって購入した築80年の民家をリノベして、新たな居場所づくりをスタートした。

 

カウンターや収納などの造作家具で構成されたキッチンは、まるでカフェのよう。奥さまがチョイスしたハニカムタイルが空間のいいアクセントに

 

設計施工を担当したのは、[イン&エムスクエア]の市﨑信寛さん。「隣町に会社がありこの辺の風土に詳しいことと、たくさんの木造建築に携わって来られたのをみて、この人ならお任せできるなと感じました」。まずは、古き良きものを残しつつ、耐震改修からスタート。基礎をコンクリートで固め、柱をボルトで繋ぎ、断熱材を入れて補強していった。過去に増築されていた建物の北半分は、屋根の継ぎ目などが煩雑になっていたため、60坪を52坪に減築。建てられた当初に近い形に、間取りを整理していった。

 

来客用の玄関に設けたのは息子さんのオーダーによる広々とした土間。内と外の間で多目的に使える空間だ

 

 

大人4人の家族ということもあり、パブリックとプライベートがしっかりゾーニングされているN邸。建築当初からあった田の字型の和室4室を、玄関とLDK、多目的な和室に。かつて牛小屋として使用されていた納屋のあった部分に、それぞれの個室と水廻りを設けている。

 

開放的なLDKから一転、フットライトが誘う廊下沿いの各個室は籠もり感のある雰囲気に

 

階段下を活用した小さなワークスペース。段差が生む多彩な居場所があるのもN邸の魅力

 

 

里山の自然が身近にある
穏やかで豊かな暮らし

 

ホールをイメージしたという吹き抜けのリビングは、天井裏に隠されていた立派な梁を現わしにした、ダイナミックな空間。要所要所に活用した欄間や古い建具が、過去と現在を繋ぎ、独創的な空間を創り上げている。また、「段差を活かした」造りになっているのもN邸の特徴。ダウンフロアになったキッチンに立つと、南側のハイサイドライトからちょうど月が見えるのだそう。

 

現地調査の際に発見された梁。昔の建物には再生木材が使われていることも多いらしく、構造材の中には天保年間のものも

 

 

どこに立っても腰掛けても、開口部から眺める里山の景色が美しい。「夜はまた落ち着いた大人の雰囲気になっていいんですよ」とご主人。時を忘れるほど穏やかに過ぎゆく自然を身近に感じる暮らしだ。リクシルメンバーズコンテスト リフォーム部門 地域最優秀賞(九州1位)。

 

玄関に隣接した和室はマッサージ師のご主人が施術室として使用するゲストに開かれた空間

 

周囲の風景に溶け込む焼杉の外観は、まるで和風旅館のよう

 


[ Company Profile ]

株式会社イン&エムスクエア

[所]京都郡みやこ町犀川大熊770-4
[☏] 0930-55-2780
[HP] https://in-and-m2.com/

※この記事は「フクオカリノベno.12」より抜粋して記載しております


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