【福岡の企業】山下会長が考えている環境問題についてお話しいただきました<TAMOTSU Group>
TAMOTSU Groupの想い
福岡で唯一無二の商品を作っている会社《TAMOTSU グループ》会長による連載企画。今回は山下会長が考えている環境問題についてお話しいただきました。
人の命とつながっている環境は大切なもの。
私は、少しでも地球環境に貢献したいのです。
環境に対する危惧は環境変化の体感から
《TAMOTSU Group》が手がけているのは2つの商品『保のゼロ』と『LABO棺』。『保のゼロ』は強消臭・強脱臭効果や腐敗抑制効果があってご遺体を冷たく固くするドライアイスの代わりに棺に入れることができ、CO2の削減にも寄与する。『LABO棺』は日本初の特許製品・金具類及び金釘無しの木製棺で、火葬時にご遺体を傷つけないとともに金属類から発生するダイオキシンを削減する。これら2つの独創的な商品は、山下会長の「故人の尊厳を守りたい」という強い想いから生まれ、地球環境の保全にも貢献している。
山下会長は半世紀以上前から環境問題について考えていたとのこと。「幼かった頃、畑は牛が耕していたのですが、それが機械になり、機械からは煙が立ちのぼっていました。きれいだった川はだんだんと汚れ、釣れていた魚もいなくなって…環境について誰かから教えてもらったわけでも、本から学んだわけでもないのですが、そんな異変を肌で感じていたのです。それで、高校の弁論大会で『水を買う時代がくる。庭先に畑や田んぼを持っている人が生き残る』という旨を述べました。当時、まわりのみんなは笑っていましたが、本当にそんな時代になりましたね」。
少しでも環境を良くする商品を開発したい
日本は高度経済成長期(1950年代半ば〜1970年代半ば)に大きな発展を遂げたが、同時に公害問題が拡大した。そして現在、日本にとどまらず地球規模で環境問題が取りざたされている。
「夜空を見上げても星が見えなくなったり、これまでになかった大雨が降ることが多発したりと、環境が大きく変化していることは、みなさんが感じられていることだと思います。自動車、化学製品など暮らしは便利になり、ある意味で豊かになりました。しかし、一番その犠牲になったのは環境です。私たち人間が作り出した物が環境を悪化させてきたのです。かつては工場の排煙も排水も何の規制もなかったのですから。今は自然に負荷をかけないようにすることがあたりまえになってきましたが、今でも環境問題をあまり考えず利益優先のビジネスが存在していることは事実です。しかし、私はずっと環境問題にこだわってきました。車から排出するCO2を削減する商品、水力・風力・太陽光発電システム、そして『保のゼロ』『LABO棺』と、環境に関係する商品しかこれまで開発していないですね。火葬場は日本全国に約1500カ所あり、そこで私たちの商品を使っていただければ街の環境は少しずつよくなるはずです。大袈裟なことは言えないかもしれませんが、せめて日本の環境をよくしたいという想いで日々取り組んでいます。人が喜ぶこと、人が賛同してくれることを仕事にしていきたいですね」。
時には立ち止まり未来に向けた取組みを
環境問題について、CO2削減といった明確な目的のためにエコバッグを使うなど私たちが日々の生活の中で既に取り組んでいることもある。しかし、それだけですべてが解決するわけではない。私たちは、何を意識しておくべきなのだろうか?「自分たちのことを考えることも大事ですが、子々孫々の時代を思い描くことも大事だと思います。それは環境問題に関してだけというわけではありません。日々、様々な技術が開発・進化して便利になっています。しかし、未来の世代はそれを喜んでくれるのでしょうか?時には立ち止まり振り返ってみることも必要だと思います。そして、未来の世代に向けた取組みをやっているのかを自分たちに問い続けていかなければなりません」。
環境が悪化すれば人は生きていけません
環境問題が山積している現在の状況を50年前に預言していた山下代表。これから50年先をどう考えられているのだろう?
「今のままでは人口は半分くらいになりAIロボット等々が混在した社会になっているでしょうね。ロボットの存在は環境とは無縁ですが、人間は環境が悪化すれば生きていけない。ですから、人間は限りなく少なくなっていきロボット等が台頭していくでしょう。水、空気…人間の命と環境はつながっています。環境が悪くなれば人は住めなくなるし食料問題も発生します。自然破壊は戦争や核が引き起こす災いよりも怖い結末になるとも思うのです。環境を軽視する国家は、やがて人間が住めない国になるのではないでしょうか。環境のことを考えるのは人が生きていく上で一番大事なことですね。《TAMOTSU Group》は、少しでも地球環境に貢献していきたいと思っています」。
お話しくださったのは、
TAMOTSU Group 会長 山下健治さん
鹿児島県出身。半導体の製造をはじめ各種産業に欠かせないファインセラミックスに関する研究開発に従事後、独立。
1989年にご遺体保全と環境保全に配慮した商品『保のゼロ』を取扱う《株式会社TAMOTSU》を、2018年に金具類及び金釘無し棺《LABO棺》を取扱う《株式会社e・LABO》を設立。
「私の独り言・・・」
選挙結果に学ぶ・・・(東京都)
他人の組織、相手、過去の事、
等々を批判することが
弱者となる事を世論は教えた
私は生き考える姿勢を社是とする
『誠意・誠実・謙虚』を改めて学び
実行して行かなければならない
TAMOTSU Group
株式会社TAMOTSU
[所] 福岡市中央区大名2-9-29
[TEL] 092-406-2318
[HP] https://www.tamotsu.work/
[Instagram] @tamotsu_2022
《TAMOTSU Group》は2つの商品に特化してよりよい世界を目指しています。
『保のゼロ』
清らかな空気の中でお見送りを
非常に小さな無数の穴を持つHBセラミックスが化学物質を吸着し、棺に入れるだけの簡単な作業で故人様を守る。売上の一部は植林など地球の環境保全活動に貢献
『LABO棺』
金具類および金釘無し棺
『LABO棺』天九(てんきゅう)シリーズは『天翔』『天想』その他数種類が用意されている。間伐材を使用することで森林環境の改善にも取組んでいる