博多リバレインモールに大牟田『永野酒店』オープン！ 朝10時開店時から角打ち営業♪

2024年09月02日 公開

大牟田のネオ角打ち、福岡市内で2軒目オープン！

炭鉱で一時代を築いた大牟田市。「三井港倶楽部」など、三池港開港当時建てられた洋館が当時の栄華を伝える他、三池炭鉱跡などの近代化産業遺産は世界文化遺産に登録されています。

永野酒店はその大牟田で1960年に創業した老舗の酒店です。以前は量販店も展開していたそうですが、’20年の水害で大きな被害を被り、以降、飲食店などへのBtoB事業はそのままに、BtoCは酒文化の再編集し伝えていくスタイルに舵を切ったそうです。角打ち併設のショップは大牟田本店、白金店に続き3店舗目です。スッキリとオシャレな内観で、入りやすいのがうれしいですね。

店を案内してくれたのは4代目代表の永野哲志さんです。

「大牟田の酒文化を伝える」とはいえ、大牟田市には酒蔵が多くないので、オリジナル日本酒の委託製造やアテの商品開発に関しては、「有明海沿岸」と広く設定。有明海に面した福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県の各酒造に「駒吉」の名の下、大吟醸や純米酒などそれぞれ違う酒を造ってもらったそうです。名前は同じですが、ラベルを赤・青・黄・緑・ピンク（ゴレンジャー⁉）で色分けしています。

「駒吉」という名前は、大牟田には銅像が建てられるほどの偉人・團琢磨氏の幼名からいただいたそう。石炭に頼らなくとも大牟田が100年以上輝くために三池港を建設し、大牟田の発展に寄与し、後に男爵の称号をいただいた名士です。

代表の永野さんは、この偉業に敬意を払い「石炭に頼らない大牟田の新しいブランドを！」という思いで、駒吉シリーズを立ち上げました（名称の使用も團家より許諾を受けています）。

また、フランス人醸造家のルイ・ドロンさんとコラボしたワイン『Minato』も店に並んでいます。これは、日本酒「駒吉」ができるまでのストーリーと、地域を巻き込んだ取り組みを知ったルイ・ドロンさんが、「駒吉」のワインを造りたいと申し出てくれたそうですが、「駒吉」は日本酒に留めたいと、ワインでコラボすることに。團琢磨さんが造り、大牟田の発展に寄与した三池港にちなみ「Minato」という名前に決めたそう。ラベルはドロンさんがデザイン。さらに、永野さんが「毎日気軽に飲めるワインを」との思いで造った永野酒店オリジナルの『毎日ワイン』も要チェックです。白も赤もボトルで990円。試しやすいお値段がうれしいですね。

“地元の酒”という意味での「地酒」と、地元の「あて（酒の肴）」を合わせるのが酒の醍醐味ということで、昔から愛されてきた粕漬けや福岡県みやま市の高菜を現代風にアレンジしたアテを販売、店内でも提供しています。オリジナルの酒やワインといったアルコール類とおつまみが、まるでセレクトショップのようにすっきりとディスプレイされていて、店の一角にあるカウンターでは角打ちも楽しめます。

角打ちとは、酒屋の一角で、商品の酒やつまみを和気あいあいとその場で楽しむ風習ですが、こちらはきちんと酒類提供の免許も得ているので、スパークリングやワインなどをグラスで楽しむこともできます。生ビール390円というのは注目に値する破格値なので、0次会などに利用したいですね。

また、大牟田産上内みかんの果肉をキーボタニカルとし、レモングラス、ゴマ、有明産海苔など全15種を漬け込んだクラフトジン『Ginny』（500ml／4840円、ソーダ割800円）は、さわやかなみかんの香りに気分爽快で、こちらもぜひ試してみてください。

“あてごう”シリーズも販売

酒に肴を「あてがう」ことを「あてごう」と大牟田では言うそうで、日本酒やワインに合うよう、バジルやナッツなどでアレンジを加えた『貝柱の洋風粕漬け』や『海茸の洋風粕漬け』、『高菜とオリーブ』といった有明海沿岸の郷土料理の「あて（＝酒の肴）」も角打ちで提供。店内でも販売しているので、家飲みでも楽しめます。

すぐ向かいがホテルオークラ福岡で、チェックアウトしてこちらでお土産を購入し、地下鉄へ…という動線も完璧です。

一升瓶2本を紐でくくって持ちやすくする二本くくり（しばり）やギフトボックスなど誰かにプレゼントしたりパーティにもっていったりするのにも便利なグッズも用意しています。

ちょい飲みに、何か美味しいものを探しに、気軽に立ち寄りたい店ですよ！