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【福岡市美術館×モナ・ハトゥム氏】存在と不在を表現したアート《+ と -》

2024年9月29日(日)まで開催中の『FaN Week 2024』。福岡市内の街角から美術館、公共施設など、あらゆる場所でアートの風が吹くイベントです。この開催に合わせて、現代美術家モナ・ハトゥム氏の代表作《+ と -》の展示が福岡市美術館で始まりました。今作品は、過去に福岡市で公開された《+ と -》の新バージョンで、2階コレクション展示室ロビーにて恒久的に展示される予定です。

Portrait Mona Hatoum. Courtesy Neuer Berliner Kunstverein. Photo by Jens Ziehe_cropped

 

1952年レバノン・ベイルート生まれのモナ・ハトゥム氏は1975年に海外へ旅行中に母国で内戦が起こり、帰国できなくなります。そんな彼女は今までの経験をもとに、疎外された人間の苦しみや政治的抑圧など社会の矛盾を表現するアーティストとして世界で評価を得るようになりました。

 

《+ と -》は直径約4mの円形の容器に敷き詰められた砂の上をステンレス鋼製のバーが一定の速度で回り続けます。バーの半分が模様を刻み、もう半分がかき消していく様に、ポジティブとネガティブや創造と破壊といった対立、矛盾する概念が込められている作品です。

 

モナ・ハトゥム 《+ と -》1994/2024年 ステンレス鋼、砂、モーター

《+ と −》は1994年に福岡ではじめて発表し、その後モナ・ハトゥム氏の代表作となりました。写真は今回作られた新バージョンです。


福岡市美術館 2階 コレクション展示室ロビー

【所】福岡市中央区大濠公園1-6
【☎】 092-714-6051
【時】9:30~17:30
(9月~10月の金・土曜は~20:00、入館~19:30)
【休】月曜、月曜が休みの場合は翌平日が休み
【料】一般200円、高大生150円、中学生以下無料

https://www.fukuoka-art-museum.jp/topics/142932/

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