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【福岡の企業】お二人が共に大切にされている“敬い”“感謝”“礼儀”の精神とは?<TAMOTSU Group>

TAMOTSU Groupの想い

福岡で唯一無二の商品を作っている会社《TAMOTSU グループ》会長による連載企画。今回は《株式会社はせがわ》長谷川裕一相談役をお訪ねしてのお話です。

『正しいことを行なう』の信念を忘れずにやっていきたいと思います。

対談後にかたい握手をされる長谷川相談役と山下会長。共感される部分が多いお二人の対談は、予定の1時間を超えて2時間となった

2つの会社の指針根幹に“敬い”の心を

「お手々のしわとしわを合わせてしあわせ。なぁ〜むぅ〜」のCMでもおなじみの「お仏壇のはせがわ」。1929年に直方市で創業して、仏壇・仏具の販売を開始。現在は九州・関東・東海を中心に仏壇仏具事業・墓石事業などを展開。“敬い”“感謝”“礼儀”の想いを大切にして、お客様の心豊かな生活の実現をサポートしている。《TAMOTSU Group》が手がけている2つの商品も「故人の尊厳を守りたい」という “敬い”の心から生まれたもの。『保のゼロ』は強消臭・強脱臭効果や腐敗抑制効果があってご遺体を冷たく固くするドライアイスの代わりに棺に入れることができ、『LABO棺』は日本初の特許製品・金具類及び金釘無しの木製棺で、火葬時にご遺体を傷つけることがない。そして、『保のゼロ』はCO2の発生を削減し『LABO棺』は金属類から発生するダイオキシンを削減することで地球環境の保全にも貢献している。福岡市・川端商店街の一画にある《お仏壇のはせがわ》福岡本店で、長谷川相談役と山下会長のお話をうかがった。

 


親が子どもに教えるべき生きる上で大切なこと

お二人が共に大切にされている“敬い”“感謝”“礼儀”の精神。どのように育まれていったのだろうか。

長谷川相談役(以下H): 仏具屋を営んでいた両親があらゆることを教えてくれました。父親は掃除をする時に『お客様が来なかったらゴミは出ない』と、ゴミにも手を合わせていましたから…。理性というのは10歳くらいまでに身に付くらしいですから、親の教育はとても大切ですね。命をかけて子どもを育てなければなりません。

山下会長(以下Y): 私も何も言わずに家を出た時、母親によく『いってきます』をちゃんと言いなさいと耳をつかまれ玄関に引き戻されたりしていました(笑)。父親からも叱られながら嘘をつくな、素直であれ、謙虚であれ…様々なことを教わりました。私たちのグループ名『TAMOTSU』は、実は父親の名前。父から学んだ大切なことを忘れないようにしたいと思い名づけました。

H: “敬い”“感謝”“礼儀”は生きていく上の基本で、その根本にあるのは“おかげさま”の心。人は一人では生きていけませんからね。個人主義ではない、古き良き日本の道徳を見直さなければならないと思います。


お二人の行動指針なさねばならぬことをやる

先日、長谷川相談役は『LABO棺』を入棺体験されたとのこと。

H: とても心地よかったですね。いい“気”をいただいた感じで長生きできそうです(笑)。私はみなさんに喜んでいただきたいと常々思っています。つくる人も売る人も買う人も信頼しあって喜べる物が一番なのです。私が思っていることを、ある意味みなさんから一番嫌がられるようなお棺という物で実現しているのは実に素晴らしいことです。

Y: ありがとうございます。『LABO棺』は火葬時にご遺体がお棺に使われている金釘などで傷つくことを知ったことが開発のきっかけでした。知ってしまったからには、ほうっておくことはできませんでした。やらないわけにはいかなかったのです。故人の安らかな旅立ち、ご家族のおだやかなお別れのお力に少しでもなれればと思っています。

H: 何事も決して“人のため”と思ってやっているわけではないのですが、勝手に身体が動きます。弱い人を見過ごすことはできませんし、なさねばならないことをほうっておくことはできないですね。

Y: これからも『正しいことを行なう』の信念を忘れずにやっていきたいと思います。

H: 日々起こることは千変万化ですから、それに対応する枝葉のために幹をしっかり持っておくことは重要です。さらに、幹を支えている根っこのことも大事にしながら歩んでいかなければなりませんね。確固たる信念の元に歩まれてきたお二人。信念を貫き通すパワフルな行動力で、数々の困難を突破されている。


コラボレーションで社会にさらに貢献を

80歳を超えた今も毎日出社されるという長谷川相談役。山下代表の憧れでもあるそうだ。

Y: 人としても経営者としてももっと学ばせていただきたいですね。そのエネルギー、どこからきているのでしょう?

H: 私にはもっと大きなお役目があって、それをまだ果たしてはいないと思っているからかもしれません。まだまだこれからですよ!!(笑)

Y: 《はせがわ》さんは、環境問題にも取り組まれていますし、文化財の保護活動なども行なわれています。共同開発した商品を作り出し、共に環境や社会に貢献していけると嬉しいですね。


お話しくださったのは、
TAMOTSU Group 会長 山下健治さん
鹿児島県出身。半導体の製造をはじめ各種産業に欠かせないファインセラミックスに関する研究開発に従事後、独立。
1989年にご遺体保全と環境保全に配慮した商品『保のゼロ』を取扱う《株式会社TAMOTSU》を、2018年に金具類及び金釘無し棺《LABO棺》を取扱う《株式会社e・LABO》を設立。

株式会社はせがわ 相談役 長谷川裕一さん
直方市出身。龍谷大学文学部仏教学科卒業後、家業の長谷川仏具店《現・株式会社はせがわ》入社。1982年、代表取締役社長に就任し2014年相談役に。仏壇販売を通して国内外に日本仏教文化の普及、仏壇の製作・修復技術者の育成にも貢献。数多くの世界文化遺産、国宝・重要文化財の修復にも力を注ぐ。


TAMOTSU Group
株式会社TAMOTSU

[所] 福岡市中央区大名2-9-29
[TEL] 092-406-2318
[HP] https://www.tamotsu.work/
[Instagram] @tamotsu_2022

《TAMOTSU Group》は2つの商品に特化してよりよい世界を目指しています。
『保のゼロ』

清らかな空気の中でお見送りを
非常に小さな無数の穴を持つHBセラミックスが化学物質を吸着し、棺に入れるだけの簡単な作業で故人様を守る。売上の一部は植林など地球の環境保全活動に貢献

『LABO棺』

天想
天翔

金具類および金釘無し棺
『LABO棺』天九(てんきゅう)シリーズは『天翔』『天想』その他数種類が用意されている。間伐材を使用することで森林環境の改善にも取組んでいる

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