【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス /海野隆司
海野隆司(Umino Takashi・背番号62)
キャリアハイを実現し
リーグ優勝にも貢献!
来季は正捕手奪取へ挑む
甲斐拓也に次ぐ、2番手捕手として51試合に出場し4年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。個人成績もキャリアハイでしたが、本人は「悔しさが残る一年だった」と振り返ります。その理由と、海野隆司が目指すものとは。
1軍で51試合に出場
リーグ優勝に貢献するも……
今季はプロに入って1番多く試合に出させてもらいましたが、後半は出場の機会が減り、勝利にもあまり貢献できなかったので、悔しい思いが残りました。もちろんチームが優勝したのは嬉しいですが、自分がしっかり支えて優勝できていたら、もっと嬉しかっただろうなと思うと、本当に喜べる1年ではなかったですね。
入団1年目に肘を怪我してから、投げ方も悪くなって、球もちゃんといかない状況が続いていました。もともとスローイングなどの守備は自信があったので、キャンプ中に「スタメン出場を考えている」と言われてからは、覚悟を持って準備してきました。髙谷(裕亮)コーチに相談しながら、スローイングやキャッチングなどを見直し、感覚を探りながら1年間やってきたことで、ようやく、〝いい感じ〞が見つけられてきたような気がします。
僕が捕手として一番に考えているのは、投手に気持ちよく投げてもらいたいということ。投手によって変えている部分は多々あるのですが、この思いは共通しています。今季は若手投手の球を受けることが多くありました。ずっと受けることで、投手の変化にもすぐ気づくことができましたし、この時のこれはこうだからよかったなど、投手と内容について深く話し合うこともできました。これは、途中から守備に入っていたらわからないことだったので、やっぱりずっと受けなきゃいないなと思い知らされました。それに、最初から最後まで守備に入ってチームが勝つと、達成感も違います。今年もそれが何回か経験できたっていうのは大きかったです。
毎日怖い。でも、堂々と
安心感を感じてもらえる存在に
捕手は一人だけみんなの方向を向いているポジションですが、逆を言えば、みんなから1番見られるポジションです。だからこそ、一つひとつの仕草や行動がチームに及ぼす影響も大きく、どんな時も堂々としておくことが一番大事だなということを感じました。でも、このポジションは失敗することも多いので、不安がつきもので。どの選手に聞いても「毎日怖い」というと思うんです。でも、この先もっと試合に出るためには、投手、野手、ベンチに安心感を与えられることが必要。それには、海野だったら大丈夫と思わせないといけないので、やっぱり常に堂々としていることが大事かなと思っています。あとは、試合に出ることでメンタルも鍛えられていくので、試合に出ながら心も強くなっていきたいと思います。
小久保(裕紀)監督からは、バッティングに関しては本塁打とか別に求めてないし、捕手の仕事をしっかりやってくれと言われています。でも、今年みたいな打撃成績(1割7分3厘)では戦力にならないですよね。シーズンが終わってからになりますが、打撃面も自分の中で色々やりながらレベルアップを図りたいと思います。最終的に目指したいのは、使い勝手のいい選手。スタメンでも途中からでも、代打でも使いたくなるような選手になりたいと思います。今季はみなさんの応援のおかげで4年ぶりにリーグ優勝をすることができ、僕自身も久しぶりのビールかけを楽しみました。これからも頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
海野選手のプライベートに迫るQ&A
Q.可愛い猫の画像がSNSにもアップされて、
話題になっていますね。
A.ミヌエットを飼っています。結婚してから飼うようになったんですが、猫に癒されています。
Q.日々考えることが多いポジションですが、
どのようにオンオフを切り替えていますか?
A.家でゆっくりしている時間が気を抜ける時間です。結婚して生活も変わりましたし、家庭のために頑張ろうという気持ちが試合での活力になっています。