【美味本2025】『雷橋』グループの姉妹店7軒目は昭和なアパート2階の隠れ家|中央区 渡辺通 『炉ばた 新川橋』
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全国の美味を出す炉端焼
人が人を呼び、必要に応じてまた1軒
『炉ばた雷橋』に始まり、カウンター席の小さな炉端焼の店を徐々に増やしていった佐竹孝雄さん。’22年には昭和20年に建てられた民家を改装。「佐竹会館」という新たな舞台を得て、『鍋ばた新川橋』をオープンした。薬院の新川橋近くにあった燻製ハンバーガーの店『GOODTIME SMOKES』も佐竹会館に移し、他はテナントに貸し出すことに。多くの飲食店関係者が熱い視線を送る中、’24年『三原豆腐店別館』が入居し、最後の1室も決まったそう。7店舗にあたる新店『炉ばた新川橋』は、大通りから1本入った細い道沿いにある築60年のアパートの2階。昔からの飲食店に加え、グルメな人の注目を集める良店が並ぶ、魅力的な飲み屋街だ。’10年に『雷橋』を開業した時は、この状況を想像、もしくは目標にしていたのだろうか?
「『雷橋』をオープンした時はそれだけで精一杯で、14年後こうなるとは思いもしませんでした」と佐竹さん。専門学校卒業後、福岡の飲食店で働き京都へ。京都で経験を積んで帰福する際は、自転車で各地の漁港や街に寄りながら生産者さんを訪ね、今もつき合いが続く生産者もいるそうだ。
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「お客さまの目の前で焼き、美味しいタイミングでお出しするために小さな店ばかりですね。『行きたいのに入れない』という声と、一人前に育ったスタッフの新しい舞台を用意するために、一つ、また一つと店を増やしてきました。土地のこだわりは特になくて、近い方がスタッフの行き来も、食材の貸し借りもしやすいと。満席の際にお客さまを別の店に誘導することもできますね。個人的に飲食店に行きまくってますし、社員旅行で全国の飲食店に視察に行って勉強しています。この前は北海道の釧路に本場の炉端を勉強しにいきました。新しい食材にも出合えて、楽しかったですよ」。
その時々の必要に迫られて、少しずつ近隣で出店してきたのは、家族同然のスタッフに新たなステージを用意しながら、人気の高まりとともに気軽に入れなくなった常連さんの席を用意する為でもある。周りの人のために走り続けた佐竹さんは、次のステージの準備を始めている。
「今後は店長の内田にグループの店を任せて自分は田舎を拠点にそこの食材を美味しくして出していこうと準備を進めています。始めようと思えば来年にも始められるけれど、まあ5年後くらいになりそうです。それまでは、 子どもがいるスタッフも多いので、スタッフが家族で利用できる、福利厚生施設のようなものとしてやっていきます」。
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