壱岐市【神様を感じる島の旅】神々が宿る島
壱岐東部の美しい海岸・筒城浜から、
夕暮れの涼しい風に乗せて
笛や太鼓の音色が聞こえてくる。
毎年8月第1土曜に、筒城浜海水浴場に隣接する「筒城浜ふれあい広場」で開催される壱岐の伝統的神事芸能「壱岐大大神楽公演」です。
日本古来の歴史書・古事記「国生み神話」で壱岐は「大八島国(おおやしまぐに)」という8つの島の中の5番目に生まれた島だとされています。そこは天と地を結ぶ交通路「天比登都柱(あめのひとつばしら)」として重要な役割を担う場所と考えられてきました。島の人々にとって神様は常に心の中に在り、神社や祠を通じて実りへの感謝や平和が祈られます。そこかしこから神楽の音色が聞こえはじめる…
福岡からなら高速船で約1時間の船の旅。神様を肌で感じ、壱岐の魅力に触れるたびに出てみませんか?
昨年の8月に行なわれた「壱岐大大神楽公演」では、LEDキャンドルが白沙八幡神社を照らしました。赤や緑に刻々と色を変えるライティングに照らしだされた大きな鳥居は、その奥に横たわる森に向かって真っすぐに伸びる山道を、行灯の光が社殿へと導いています。
石階段をあがると、LEDキャンドルが地面から沸き立つ光の集合体となって、境内全体を柔らかく照らします。その光景には、訪れる誰もが驚き、思わず「きれい」と言葉を漏らします。一夜だけの夢の世界に誰もが酔いしれました。
約700年の歴史を誇る神事芸能「壱岐神楽」
壱岐神楽(国指定重要無形民俗文化財)は、室町時代には既に行なわれていたという文献があり、「紙の御照覧に供し奉るため」として、舞も演奏もすべて現職の神職が行なう神聖な儀式です。曲目は全35曲ありほぼ全曲を夕方18時から夜23時30分まで、約6時間かけて舞い続けます。「八咫烏やたがらす」や「猿田彦さるたひこ」なその面舞や、「二剣にけん」「折敷おしき」「神相撲かみずもう」なそのアクロバティックな演目も、すべて畳2畳のスペースの中で舞います。途中、子どもたちに大人気の「餅まき」もあり、大人から子どもまで幅広く楽しむことができます。
◎島内各神社で秋に開催される壱岐神楽の日程や場所については壱岐市観光連盟へ
お問い合わせ:0920-47-3700
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