みやま市「自然と歴史が育んだ水に満たされる」
*本記事の取材は緊急事態宣言前に実施されたものになります。宣言解除後のおでかけ先候補としてお楽しみください。
穏やかで澄んだ水質を保つ矢部川。
緑と川のせせらぎがとても気持ちがいいし、
生き物がいっぱいで夏の川遊びも楽しめる。
川沿いを下りながら心地よい風を感じよう。
福岡・大分・熊本の3県にまたがる三国山に源を発し、水系流域面積647㎢、本川延長61㎞を誇る矢部川。上流域および星野川の一部は、県立自然公園に指定されており、みやま市民の憩いのスポットである中の島公園付近のクスノキが国の天然記念物にも指定されています。その昔、有馬藩(久留米)と立花藩(柳川)の境にあったので、人々から「御境川(おさかいがわ)」と呼ばれ、独自の文化や自然を育んできました。
矢部川の歴史は、古くから治水と利水に意が注がれており、特長として挙げられるのは、用水堰(ようすいせき)と廻水路(かいすいろ)工事があります。特に江戸時代は、矢部川にかんがい用水を求めた関係で、右岸の有馬、左岸の立花の両藩間の水争いが絶えなかったそうです。現代では市民団体が次の世代に残してゆくために、地域力を高め連携を広めながら川を守っています。
こんもり茂ったクスノキ林がゆるキャラに!日本最大級のゆるキャラ!
矢部川くすべぇ
“生息地”はみやま市瀬高町の矢部川河川敷です。約1300本のクスノキがこんもり茂った林に目玉とくちばしをつけ、「矢部川くすべぇ」と名付けられました。ビニール製の目玉とくちばし(高さ8メートル、幅11メートル)を林の一角に随時設置するほか、実行委員会メンバーが考案した「矢部川くすべぇ物語」の絵本も販売し、話題となりました。
中の島公園
清流矢部川の河畔に浮かぶ樹林300年以上を誇る国指定天然記念物の大樹林。ここでは子どもも大人も森林浴と川遊びに夢中です!流れる時間を忘れてのんびり過ごすことができます。