大野城市「昨日より明日、今日より明日はもっと美味しく」欧風懐石 勝オーナーシェフ・河原良治さん
*本記事の取材は緊急事態宣言前に実施されたものになります。宣言解除後のおでかけ先候補としてお楽しみください。
大野城市北部の乙金は近年、大型ショッピングセンターができるなど、新たな住宅地として発展している地区です。そんな場所で25年間、地元の人々に愛され続けてきたフランス料理のお店があります。それが、「欧風懐石 勝」です。
「僕は博多区の生まれなんですけど、20mも行けば大野城市だったので、ほとんど大野城市で育ったようなものです。大阪で修行して24歳で独立。お座敷も備えた、お箸で食べる欧風懐石のお店をつくりました。それがこの地域にマッチしたんです。ファミリー客が多く、しかも座敷があるので、お婆ちゃんやお爺ちゃんも使え、餅踏みやお宮参りなど、3世代揃って使えるフランス料理店になったんです。お座敷はさらに会社の忘年会や新年会にも使われるようになりました。ここまでやってこれたのも、お客さんにとって使い勝手のいいお店だったということですね。」と、オーナーシェフの川原さんは語ってくれました。
料理も家族が食べるということで、添加物を一切使わず、全て手作りにこだわっているそうです。ある時、大野城市と商工会に誘われ、街づくり活動に加わるようになったそう…
「食というテーマで何かしようと思ったんです。その時、下大利地区で食べられていた“鶏ぼっかけ”という家庭料理があるのを知って、それを大野城市のB級グルメにしようとしたり、大野ジョーくんをモチーフにハッピーリングというドーナツをお菓子屋さんと作ったりしました。大野城市には商工会も若い個人店舗のオーナーも、みんなでまちのことを話し合える雰囲気があります。みんな大野城市のためになにかしたいという気持ちが強いんです!」
毎月第2日曜に同級生と白木原駅周辺でごみ拾いをしているといいます。誰かのためになるならと、軽い気持ちで始めたこと。「昨日より今日、今日より明日、少しづつでもいいから良くしたい、美味しくしたいというのが料理人。」
小さな行動でも、昨日より今日、今日より明日、まちはもっと住みやすくなっているでしょう。大野城市が住みよい街と言われる理由は、実はそんなところにあるかもしれないですね…
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欧風懐石 勝
[所]大野城市乙金台3-1-32
[☏]092-503-0503
[営]11:30~15:00(OS14:00)/17:30~22:00(OS21:00)
[休]火曜
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