Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/東浜 巨
東浜 巨(Higashihama Nao)投手・背番号16
めざすはリーグ優勝! 気持ちをうまく切り替えて 1試合1試合に集中を。
シーズン前に掲げた目標は、チームの優勝、そして自身の二桁勝利でした。今の時点(8月22日)ではまだ優勝の行方は分かりませんが、個人の目標だった二桁勝利は達成できました。予想以上に早く達成できて、ちょっとコワいくらい(笑)。
最多勝投手への意気込み?いやいや、とんでもない! そういう意識はまったくないし、とにかく目の前の試合を1つ1つ勝って、チームの優勝! 今はそれだけです。いい時も、そうでない時も、うまく気持ちの切り替えができている。それが今シーズンを振り返って感じる自分自身の印象です。というのも、今シーズンは先発の柱となるはずの投手が早い時期からケガで戦線を離脱。チーム自体がなかなか苦しい状況にあって、僕なりにどうすればいい結果をチームにもたらすことができるかと考えたんです。
その時に思いついたのが、自分で自分をコントロールできるようになること。勝っても負けても結果を引きずらず、常に1試合1試合同じ気持ちでマウンドに立つ。この姿勢が、これまで積み重ねてきた練習やトレーニングの成果を発揮できている理由かもしれません。
中継ぎ陣の好投に心から感謝。 東浜が投げる日は必ず勝つ! そんな期待に応えたい。
ホークスは選手全員で勝ちに向かっていくチーム。全員の「優勝したい!」という意識が互いの強い絆を支えていると思います。たとえば僕自身、今シーズンはイニングの途中で降りてしまう試合が多く、中継ぎ陣がピンチを抑えてくれたおかげで勝ちにつながったケースもありました。本当にありがたいし、いつも感謝しています。
その一方で、ホークス内の投手は仲間であると同時に、いいライバルでもある。全員が全員レベルが高いし、気を抜いていたらすぐに下からいいピッチャーが上がってくる。それがホークス。仲間のいいところは盗んで成長しようと、みんな思ってます。だから貪欲に学び続けるのみ。気を抜いた人から落ちていく、毎日そんないい緊張感がありますよ。
その層の厚い投手陣の中でも、今のところいちばん勝ちをつけてもらっているからには、「東浜がマウンドに上がる日は絶対勝つ!」という試合にしなくちゃいかんな、と。チームやファンの方からのそんな期待に応えるのが、今後の僕の課題。まだまだ弱いところも多いので、しっかり鍛えて結果で応えたいですね。
出身地の熱いエールにも応えて、 野球人として満足のいく パフォーマンスを長く続けたい。
絆といえば、出身地の沖縄のことも思い出します。沖縄は地元愛が強くて、高校野球もものすごく盛ん、日本一じゃないかな(笑)!? 甲子園に出たり、プロ野球の世界に入った選手への応援がとにかくものすごくて、僕が春のセンバツで優勝(2008年 沖縄尚学高校)したときの歓迎もスゴかった! その熱いエールはプロに入った今でもヒシヒシと感じています。だから沖縄でなかなか試合ができないのがツラいところ。ケーブルテレビとかで観てもらう機会が少しずつ増えてきたのがうれしいですね。
野球人としての今後のいちばん大きな目標は、長く野球を続けること。一軍の試合で満足のいくパフォーマンスができるよう、足りない部分を上げていきながら、長くやっていきたい。目標にする選手は、ホークスの中だけでもいっぱいいます。若手からしたらこれ以上ない環境、ムダにしたらもったいないですよ。皆さんの練習方法、生活習慣などを参考に一歩ずつがんばります。
僕ら選手とファンの皆さんと ひとつになって、 一緒に優勝めざしましょう!
僕も入団して5年目、今年やっと一軍で仕事をできているという実感があります。はじめにも言いましたが、今季いちばんの目標はリーグ優勝!何としても、奪還しないと。そのために今選手は1人ひとり、そしてチーム一丸となって一所懸命戦っています。
現時点では首位ですが、あまり順位を意識せず目の前の1試合1試合を勝つことに集中するのが大事。リーグ終盤になると選手にも調子の波が出てくるし、先を見てばかりだと足元をすくわれる恐れもあります。そんな状況だからこそチカラになるのが、ファンの皆さんからの熱い応援です。僕もマウンドに上がっていて、皆さんの声援に奮い立つ瞬間が何度もあります。ちゃんと声は届いています。これからもチカラを貸してください。そして、選手とファンでひとつになっていっしょに優勝をめざしましょう!
<ふくスポおまけクエスチョン>福岡でよく行くお店はどこですか?
福岡でも沖縄料理をよく食べに行きます。呉服町にある「琉球料理・泡盛 旅人」は女将さんが沖縄出身の方で、何を食べてもおいしい! パワーの源です。
※シティ情報Fukuoka 2017年10月号本誌掲載