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Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/柳田 悠岐

柳田 悠岐(Yanagita Yuki)
外野手・背番号9

万全の準備は整った。あとは開幕を迎えるだけです

昨年からの右肘関節炎でファンの方には心配をかけたと思いますが、もう大丈夫。状態は良好ですよ。昨シーズンを改めて振り返ってみると、怪我もしましたし、優勝を逃してしまったのでね。そこがすべてかな、と。日本ハムは非常に強かったですし、勝負の世界なので負けることもあると思うんですけど、勝ち運もなかったなと思います。流れがよくなかったですね。

個人としては、もっとホームランを打てれば良かったです。キャンプとオープン戦を終えて、開幕まであと3日ですけど(取材日は3月28日)、ずっと肘が痛かったので、守備につくめどがいつぐらいかもわかっていなかったんです。それがやっと守備にもつけて、開幕の前にしっかりとした形というのができてきたので、十分すぎるコンディションかなと思います。トレーニングでは、とにかく一年間戦える身体をつくるというのがまず一番で、その中で肘の状態を上げていきながら、やりたい練習をしっかりやっていくという形でした。

体力面で戦う準備はもう万全ですよ。精神的にも充実していて、あとはもう試合をするだけかなと思っています。チームは練習やオープン戦では楽しい雰囲気でやれていますけど、一人ひとりはしっかり考えながらやっていると思うので、あとは全員で結果を出すだけです。

プロで通用するとは思っていなくて、ヒットを1本打つことが目標だった

野球を始めたのは小3ぐらいです。プロを意識し始めたのは大学2年生くらいですかね。それまではまったく、無理だと思っていましたから。プロ入りした時もそれだけで満足で、「プロでこうなってやる」という野望もなくて。「プロでヒットを1本くらいは打ちたいな」と思っていましたから(笑)。本当に、プロの世界に飛び込んで最初に一軍のピッチャーの投球を見た時に、「無理だな…」と思いましたよ。特にそう痛感したのは江川(智晃)さんですね。「二軍でこんなえげつない人がいるんだ」と。プロ野球はレベルが本当に高いなと思いました。特にバッティングですね。みんな飛距離が凄くて、打ちのめされました。

その中で意識が変わったのは、一年目のオフにウインターリーグに行かせてもらって、そこで倉野(信次)コーチと一緒にトレーニングをたくさんしたりとか、野球に取り組む姿勢について毎日毎日言われて。僕はそれをノートに書き留めていって。それからですね、考え方も変わりましたし、凄くプロ生活が充実し始めました。

オフの日は家族とゆっくり過ごします。温泉に行ったり、買い物に出かけたりとか。その時には完全に野球は切り離しています。あと、映画も観ますね。最近観た作品だと…あんまりおぼえてないっす(笑)。金曜ロードショーとか? それは作品じゃないか(笑)。テレビで放送されているのをボーっと観るような感じですね。

 

打者として全部門で リーグトップ級の成績を 残すことが今年の目標です

これまで対戦した投手の中で、特に印象的なのは日本ハムの大谷選手。経験してきた中で一番球が速くて、凄い変化球を持っていますね。やりづらいとかいう感じではないんですけど、とにかく見たことないような球がくるので、凄いなと思いながらやってます。「今の自分の実力じゃ打てないな」と思ったこともありますし、バッティングに関係ないかもしれないですけど、きついランニングとかをする時に「まだまだ力不足」ということを自分で頭でわからせるために、彼を対戦相手としてイメージしたりしますね。

あとは、WBCも見ていましたよ。いつも中継で見るメジャーリーガーの選手と、日本のいつも対戦する選手やホークスのチームメイトが一緒の舞台で試合しているのを見たら、やっぱり「羨ましいな」「いいなぁ」と思いましたね。

今シーズンの個人としての目標は、とにかく結果として凄い数字を出す。それに尽きますね。全部門でリーグのトップを争えるような数字を残したいと思っています。あとは怪我なく、試合に一年間出続けるというのも目標です。あ、登場曲なんですが、毎年ももクロさんの楽曲を流させていただいていて。今年も、まぁいろいろ考えていますよ(笑)。

※シティ情報Fukuoka 2017年5月号本誌掲載

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