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【嘉麻市】嘉麻アルプスに登ろう~古処山トレッキング~〈1〉

*本記事の取材は緊急事態宣言前に実施されたものになります。宣言解除後のおでかけ先候補としてお楽しみください。

土の香りが心地よく、木漏れ日が差し込む森の中。

聞こえてくるのは、鳥のさえずりと川のせせらぎだけ。

自分の手と足だけを使って、

息を弾ませながら、一歩一歩進んでいく。

それは、日常とは違う充実のひととき。

 

出合ったのは嘉穂アルプスの古処山。

キャンプ場から登れて、わかりやすい山道が続く、

山デビューの私たちには、ちょうどいい高さ。

気持ちのいい汗をかきながら、

自然の中で遊ぶ楽しさを感じた。

今年は何度か登って山のごちそう、いっぱい頂きます♪

 

 

古処山キャンプ村『遊人の杜』からスタートする登山道は、県内外からも多くの人が訪れる、人気のトレッキングコース。マイナスイオンたっぷりの杉林を抜けて進む山道は、自然の姿を残しつつ、地元の愛好家『嘉穂三山愛会』の皆さんの手で整備され、初心者や家族連れでも安心して登れるコースとなっている。野生のシカやイノシシ、アナグマやキジも生息。さらに、県内では古処山と英彦山だけに生息する美しいニシキキンカメムシにも出合える。

 

 

美しい自然林と人工林が共生し、多様な動植物が生息する古処山は、とても貴重な自然遺産。石灰岩でできているため、多彩な植物が育つ条件が揃っている。頂上付近に生息するツゲの原始林は、国の特別天然記念物に指定され、毎年7〜8月に見ごろを迎えるオオキツネノカミソリは、県内でもトップクラスの群生を誇っている。頂上から縦走路へ足を踏み入れると、ヤブツバキの密生地帯も。古くは修験道の地として拓かれた歴史を持ち、鎌倉時代から戦国時代にかけては、この一帯を治めていた秋月氏の居城があった場所だ。

 

 

福岡県のほぼ中央に位置しており、山頂からの眺望の素晴らしさも格別。筑豊、筑後をまとめて見渡せ、条件が揃えば、彼方に大分県の九重山系まで捉えることができるという。また、古処山は馬見山、屏山と併せて『嘉穂アルプス』と呼ばれる。お隣の屏山は春に山桜が咲き乱れ、馬見山は雄大な巨石群が並び、それぞれに違った見どころがある。縦走しても1日で回れる手軽な山系として、いつも多くの登山客で賑わっている。ぜひチャレンジでみよう。

 

この日のランチは道の駅うすい内『石窯パン工房 ル・ピエール』のパン。嘉麻市のゆるキャラ「かまししちゃん」のパンも大人気
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