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〈カウンター酒場〉(食)ましか 福岡本店

ワインも料理もノリも良し。大阪からやって来たイタリアン酒場

上人橋通りから一本入った細い路地にある新築の建物では、大阪からやってきた人気イタリアンバル『(食)ましか 福岡本店』がすでに多くの福岡人を夜な夜な楽しませている。

「大阪の店が現在7年目ですけど、2店舗目を出す時に東京進出といのは一切考えてなかったんですよ。行くなら西の方…住みやすくて人もせかせかしていない福岡がいいなと思って」と話すのはオーナーの今尾真左一さん。かねてから友人だった『百式』の店主・上山修さんに誘われて、『百式』の新店『めしや コヤマパーキング』の隣に出店。両店の間の壁には窓が設置してあり互いの店の様子を見ることができたり、ワインセラーも共有していたりと、2店舗の親交ぶりが随所で垣間見える。

『(食)ましか』の窓から覗ける『コヤマパーキング』の風景

コの字型のカウンターで提供される料理は大阪店のメニューからグッと数を絞って13種類。「量より質で。一品一品ちゃんと良いものを出したいですね。カウンターの店ですし、福岡のサク飲み文化には合っているかなと思います」と今尾さんが話す通り、たとえば名物の『おかんのメンチカツ』は1コ200円ながらつなぎを極力使わずに丁寧に時間をかけて揚げる、『トリュフのタリヤン』は麺から手作りするなど、クオリティにひと際こだわっており、店名で(食)とうたう理由がわかった気がする。

代表メニューの『トリュフのタリヤンあさりバタークリームソース』(1800円)。『竜の卵』の卵黄を練りこんだ自家製麺は鮮やかなオレンジ色。

酒屋出身でシニアソムリエの資格をもつ今尾さんが選んだワインは約100種類。今尾さんオススメの一杯が、それら料理の魅力をいっそう引き立ててくれるはずだ。

注文は専用の発注伝票に記入。各席の目の前には「済み」「発注」と書かれた札があるので、そこに挟んで注文をし、揃った伝票は移動するという一風変わった方式で楽しめる。

現在、店は人手不足ということで大阪からスタッフが順番に来福して店を切り盛りし、今尾さんに至っては営業中に人材募集のTシャツを着ているほど(’17年11月時点)。だけど、カウンター越しに交流するスタッフの関西弁がなんだか心地良くて、このままの体制とかどうだろうと思ったりも…。

 

〈シティ情報Fukuoka 12月号掲載店。バックナンバーは↓こちらから!

(食)ましか 福岡本店

住所   福岡市中央区警固1−6−4 KENT KEGO B
TEL    070-5344-4455
営業時間   17:00〜翌1:00
定休/不定休   席数/26席   P/なし
カード/不可   喫煙/不可

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