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Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/二保旭

二保 旭(Niho Akira)投手・背番号13

 

©SoftBank HAWKS

 

 

プロ入り12年目で掴んだ開幕ローテーション入り

 

自粛期間中も今までやってきたことが無駄にならないように、気を引き締めて過ごしていました。開幕日が決まらない間は気持ちを維持するのが大変でしたが、いつ開幕しても行けるように、普段通りに投げ込みを続けました。調子を落とさないようにというよりは、上げていく気持ちで過ごしていましたね。僕の場合は先発ローテーション入りが確約されていたわけではないので、ローテーションの一角に入れた時は本当にホッとしました。(チーム最多・7月31日時点)3勝は嬉しいですが、1年間投げきること、そこで結果を残すことが大切だと思っているので、今はまだ、迷惑をかけていた分を少しずつ取り返している段階かなという感じです。先発として1イニングでも多く投げて、少なくとも同点、できれば勝っている場面で中継ぎに繋いでいく。それが継続できれば、チームの勝率も高くなると思うので「二保のおかげで勝てた」という試合をどんどんつくっていきたいと思っています。それに、こういう世の中で僕たちにできることといえば、元気な姿で野球をやって、結果を出していくことだけですからね。自粛期間中も仕事をしてくださった方がいるおかげで今があると思いますし、僕たちができないことをやってくれた人たちがいたからこそプロ野球も開幕できたと思いますので。少しでも恩返しできるように、勇気付けられるプレーを見せていきたい。その気持ちで選手全員が試合に臨んでいます。

 

コロナ禍に変わった一試合にかける想い

 

これまでのシーズンも必死に投げていたんですが、今年は、”一試合にかける想い”が大きく変わりました。きっかけは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるプロ野球の開幕延期です。これまで、本当に野球しかしてこなかったので、怪我以外で野球ができないという事態を初めて経験し、「次のマウンドが人生最後のマウンドになるかもしれない」と考えるようになったんですよね。今後、試合中にピッチャー返しを受けて怪我をする可能性もゼロではありませんし、いつが最後のマウンドになるかわからないですからね。最後の試合はちゃんと覚えておきたい、悔いがあったのか、なかったのか、記憶しておきたいと思ったら、かける想いも変わりました。それが結果に繋がっているとしたら、なお嬉しいですね。ポジティブな性格なので、一試合投げるということへの意識が変わったという点では、自粛期間をプラスに変えられたかなと思います。

 

©SoftBank HAWKS

 

 

周到な準備とケアでローテの一角を守り抜く

 

今シーズンは、ローテーションを守り抜くことが目標です。これまでシーズン通して投げ抜いたことがないので未知の領域ではあるのですが、和田さんや(東浜)巨にブルペンに入るタイミングだったり、ウエイトを週に何回入れているかを聞いて、参考にさせてもらっています。年間やり抜こうと思ったら、がむしゃらにやるだけではダメだと思うので、考えながらプレーすることやケアに時間をかけることにも目を向けながら、後悔のないシーズンを送っていきたいと思います。僕は打たせて取る投球スタイルなので、観ている方々は「もう少しピシャッと抑えてくれよ」と思われているかもしれません(笑)。球も速くないので派手さはありませんが、僕も我慢の投球を続けますので、どうかホークスファンのみなさんにも我慢強く見守っていただけると嬉しいです。7月10日から観客が入るようになって、僕もチームも成績がアップしています。改めて、声援の力やありがたみを感じています。また、「地元(福岡県行橋市)が一緒です」や「福岡出身ですよね。応援しています」と声をかけられることも多く、とても励みになっています。期待に応えられるように頑張っていきますので、これからもご声援お願いします!

 

 

\二保投手のプライベートに迫るQ&A/

 

行きつけの店は?
糸島ファームハウスが運営する『UOVO』というお店が、最近のお気に入りですね。(川島)慶三さんの紹介で知って、チームメイトと何度か行きました。特にオムライスが美味しいんですよ。あっ、プリンもおすすめです!

趣味は?
本当に野球しかやってこなかったので、趣味とかないんですよね。休みの日はAmazonのサイトを見ています。別にほしいものがあるわけでないんですが、こういうものを売っているんだ〜と思いながら、サイトを見るのが好きなんです。SNSもやっていないですし、携帯を使いこなせないので、皆より情報に疎くて(笑)。Amazonを見て、情報収集をしている感じですね。

 

 

※シティ情報Fukuoka2020年9月号本誌掲載

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