黒染めで蘇った、デッドストックの洋服

2020年11月18日 公開

私たちの好みや、流行に合わせて、たくさんのデザインを提供してくれているアパレル業界ですが、その裏には大量生産によるデッドストック（＝余剰品）が。世界中で、およそ60％の洋服が生産後1年以内に埋め立てや焼却により処分されています。

「資源を大切に！」と言われる中で、なかなか変わらない現状に危機感を覚え、動き出したのが＜グローバルワーク＞や＜ローリーズファーム＞、＜ニコアンド＞など30以上のブランドを運営する「アダストリア」。倉庫に眠った服をシンプルな方法かつ、新たな廃棄物が出ない黒染めで蘇らせて販売するブランド「FROMSTOCK」を立ち上げました。通常のリサイクルやリユースと異なり、より価値の高いものに生まれ変わらせるアップサイクルという循環型のファッションを提案しています。

今年2月に立ち上げたこの企画は、都内ショップにてポップアップストアを展開し、9月には『.st』という、アダストリアの公式サイトでも販売開始。それぞれ好評を得たことをふまえ、このたび念願の地方初出店。選ばれたのは福岡でした！
すでにキャナルシティ博多の『グローバルワーク』内にオープン。
染め直された服は1点1点風合いが異なり、大量生産の余剰品から世界に1つだけの商品に変貌を遂げています。

環境問題を解決するにはより多くの人の意識を変えていくことが大切。意識を変えるためにまずは身近なところからの提案を受け入れていきたいですね。