Fuku Spo – アビスパ福岡/増山朝陽
増山朝陽(Masuyama Asahi)ミッドフィルダー・背番号14
J2で優勝して、J1昇格 今は負ける気がしない
目標はもちろん、J1自動昇格です。それだけでなく、最近はみんなの口から「優勝もイケるんじゃないか」という言葉も出ています。J1に昇格するだけでなくJ2で優勝してJ1に行きたいですね。最近は負ける気がしないという雰囲気がチームに出ています。そこに油断はありません。以前は攻撃を急ぎ過ぎてロングボールを蹴るだけになっていましたが、最近の試合では中盤で少しボールを回して時間を作ることもできています。チームとしての戦い方に手応えがありますから優勝も狙えると感じています。
個人的な目標は、2ケタ得点・2ケタアシストです。でもまだ3ゴールなので物足りないですね。アシストもなかなかマークしていませんし。3ゴールはチーム内ランキングの3位ですが、3点で3位というのはダメですね。でもチャンスには絡んでいます。ゴール前にいる時になかなかボールが来ませんが、来た時にはしっかりと決められる準備を続けていきます。
相手より走り、タフに戦うことが大事
(22節・長崎戦に勝利して7連勝)その要因はチーム全員がひとつになっていることが大きいですね。苦しい試合展開でもみんなで声を掛け合って集中することが出来ています。それに「1点取れば勝てる」という雰囲気がチーム内にあります。12勝中8勝が1-0なので。全体的にみんなで守備をがんばっていますし、守備をしっかりとやってボールを奪い、そこから攻撃に出ていくことが出来ています。そのなかで僕は人一倍走らなあかんと思っています。守備陣からは「1点取ってくれれば大丈夫」と言われていますが、1点だけじゃ悪いのでもっと点を取って守備陣を楽にさせたいですね。そうした相乗効果も7連勝につながったと思います。
アビスパに来て進化したのは守備ですね。プレスバックだったり、ポジショニングで相手の攻撃をはめてうまくボールを奪ったり。以前は低い位置で守備をすることが多かったのですが、高い位置で守ることが出来るようになり、ボールを奪ったらすぐに攻撃に移り、そこでパワーを出せるようになりました。第21節の群馬戦で77分にゴールを決められたのも高い位置で守備ができているからです。あれがもっと低い位置だったら走ることができなかったかもしれません(笑)。
守備をできるようになったことで選手としての幅が広がったと感じていますし、選手として進化していると感じます。今は自然に体が守備の動きをするようになりましたし、イメージどおりにボールを奪えなくてもすぐに切り替えてポジティブにプレーすることができています。ゴール前でのプレーのクオリティや仕掛けるプレーの精度をもっと上げていきたいと今は思っています。僕個人でサイドをえぐって攻めることはできていますが、シュートの形に持っていくことがなかなかできていません。例えば、右からカットインして左足でズドーンというシュートを打てるようにしたいですね。僕は高校時代から右サイドにいる時は「縦に行け」と言われていたので、縦に行くクセがあります。それを縦に行くだけじゃなく、切り返して左足で強烈なシュートを打てるようになれば、もっと相手にとって怖い選手になれると思うので。
これからシーズンの疲労が出てくると思いますが、そのなかでも相手より走り、タフに戦うことを念頭に置きながらプレーすることと、試合の終わらせ方も大事です。今季は終了間際に失点して負けたり、追いつかれたりした試合があったので、最後まで集中して試合を終わらせたいですね。今はしっかりと守れているので、攻撃の選手として僕らは点を取るためのクオリティを出していけば優勝も狙えます。上位チームとの直接対決も残っていますので、そこでしっかり勝ち切るメンタルと体の準備をしていきます。
一緒に戦ったから好調になった 博多の男としてヤジを力に変える
苦しい時期に不安な思いをさせましたが、諦めずに僕らと一緒に戦ってもらい、勇気を与えなきゃいけない僕らが逆に勇気をもらいました。一緒に戦ってもらえたから、今の好調があると思います。最後までサポーターのみなさんと一緒に戦い、笑ってJ1に行けるようにしたいので、これからも一緒に戦ってください。よろしくお願いします。アビスパのサポーターは熱く、時にはヤジが飛んで来ることもあります。でも、それは僕らへの激励だとポジティブに捉えて、力に変えています。博多の男として「なにくそ!」と思い、みなさんの期待に応えて、勝利をプレゼントしたいです。
●編集部からのおまけ質問
行きつけの店は?
チワワとパグのミックス犬を飼っているのですが、めちゃくちゃかわいくて、実家に預けた時は愛犬の夢を見るほどです。愛犬と一緒に行くのが『ファームリゾート糸島』。気持ちいい場所で癒されますし、僕もしっかりリフレッシュできます。ここでは愛犬と一緒に食事もできるのですが、僕の犬は子どもなのでまだ食事は利用していません。僕の犬はめっちゃ走るんですが、僕が走れるようになったのは犬のお陰かもしれません(笑)。