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【インタビュー】1stフォトブックが話題の加治ひとみを直撃! 「試練とか困難を楽しく乗りこなせるようになってきたら、勝ちなのかな」

「腸活」、「かぢボディ」、「かぢヒップ」などをキーワードに、新たなヘルシー・アイコンとして躍進中の加治ひとみが初のビューティフォトブックを発売。前半は撮り下ろしのグラビアカット、後半は「腸活」のHOW TOや美容&ボディケアといった彼女の魅力を凝縮した一冊で、オリコン週間ランキング『美容・ダイエットランキング』では首位を獲得したが、その道のりは決して平坦ではなかった。28歳でアーティストとしてデビューしたものの、芽が出なかった数年間を経て、現在のマネージャーとの出会いをきっかけに「腸活」ブームの火付け役としてブレイクを果たしたのだ。「予期していなかった選択肢からも道は拓ける」…フォトブックからはそんなメッセージも感じ取ることができる。

 

28歳でデビューした超遅咲きの私も、
続けていくことで光が見えた。
試練とか困難を楽しく乗りこなせるように
なってきたら、勝ちなのかな

 

――昨今は誰しも健康やメンタルについて考える機会が多かったと思いますが、そんな方々にも最適な一冊ですね。

コロナで“免疫力”という言葉を改めて若い方も注目するようになったのかなと思います。私の本で言うと腸活や免疫力アップのレシピもたくさん載っているので、皆さんの食生活に寄り添える内容になっているかなと。どこにも行けないから、おうちの中でどう有意義に過ごすかが明瞭になってくる中で、おうち時間の参考になる一冊になっています。


――フォトブック発売に至るまでの思いを聞かせてください。

今のマネージャーと再スタートを切った時に、「本を出すというのは夢だよね」と話していました。ボディ、腸活、スキンケア、マインド…自分の失敗談も含めてみんなに元気を与えられるような内容を目指して制作して。制作スタッフがカメラマンさん以外ほぼ女性だったので、同世代ばかりですけど女子高みたいな感覚で制作できました。「全力でやりきった」ってぐらい、私のことを全部詰め込むことができたと思います。 ―コンビニ食材によるレシピなど、ストイック過ぎない内容も印象的でした。 加治:よくストイックに見られるんですけど、意外と不精なところもあるんです。男性向けに“カレご飯”のメニューも載せていて、男女に分けて考えました。


――グラビアは大胆な写真もありますが、自然な表情ばかりです。

カメラマンさんが一度撮っていただいたことのある中村和孝さんで、ほぼ無言で撮影したんですけど、表情が柔らかくなっちゃうオーラを出している方なんです。カメラを向けられたら自然と笑ってしまう和孝さんマジックがありました。今まで撮影してきた中でもトップクラスに私の表情は和やかな気がします。


――写真の修整もなかったそうですね。

シワとか毛穴込みの世界観だからそこを消してしまうと、せっかく和孝さんに撮ってもらった雰囲気がもったいないということで。唇のシワとか鳥肌もそのままですね。自分の生きざまと言うと大げさですけど、30代としての姿をそのまま載せているし、そこを偽ってもと思っているので、被写体として写れる限りは頑張りたいです。

――「生き様」という言葉がありましたが、加治さんのキャリアは多くの人にとってヒントになりそうです。アーティストとしてデビューして、時に葛藤を抱えて過ごされてきたと思いますが、自分の人生の中で選択肢がある時、どこを追い求めるかの判断は難しいですよね。

私も最初は歌しかやっていなかったから、「歌以外は考えられない」と勝手にカテゴライズして決めつけていたんです。この2年、モデル業で色んな表現を学んで、表現の幅が広がったからこそ、歌以外で表現する楽しさもおぼえて。「趣味と仕事は違う」と言うけど、失敗も含めていろんな経験をすることで、そこを繋ぎ合わせるなにかを見つけることができると思うんですよね。本という形で叶うと思っていなかったんですけど、自分を表現するという意味では歌っている時と同じ気持ちでこの本を作っていたので。そういった悩みがある人は、両方突き詰めて経験していく中でその平行線がちょっと交わるような感覚になる時が絶対にあると思います。私なんて28でデビューだから、超遅咲きです。だけど、続けていくことで光が見えてくるから、大切なのは続けること。試練とか困難を楽しく乗りこなせるようになってきたら、勝ちなのかな。


――本の中にも「手っ取り早く手に入れた結果は、崩れるのも簡単」といった言葉がありました。

「努力して手に入れたものはそんなに簡単になくならないんだな」ということを自分の人生を通して感じるし、その言葉があるからこそ、なにか試練が訪れた時には「乗り越えれば成長できる」とマネージャーと話すんです。困難を乗り越えた後は、そのことが役に立つ仕事がきたりするんですよね。だから私は、試練や困難をネガティブに捉えなくなっちゃいました。若い時は悪いことが起こると、その分だけ落ち込んていましたよ。「終わった、人生…」って(笑)。


――挫折も経験してきた30代の加治さんだからこそ、説得力のあるフォトブックになっていると思います。

この年齢で1stフォトブックなので、異例かもしれませんね。『かぢボディ。』自体に私のこれまでの人生の全てが詰まっています。性別も年齢も問わず読んでいただける内容になっているので、皆さんの自由な感性で読んでいただきたいです。

<プロフィール>
■加治ひとみ / ’87年生まれ。東京都出身。26歳でTGA(東京ガールズオーディション)2014に応募し、アーティスト部門グランプリを受賞。’16年、28歳にして遅咲きのメジャーデビューを果たす。20代前半から続けている「腸活」が注目を集め、ファッションやメイク、背中からお尻にかけての美しいボディライン「#かぢヒップ」が代名詞に。『CLASSY.』をはじめ、ファッション誌や美容誌でモデルとしても活躍中

■RELEASE

発売中 『かぢボディ。』
●株式会社光文社 / 1870円

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