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奄美・屋久島2つの世界自然遺産を巡る旅②力強く生き抜く自然屋久島

奄美大島の自然や文化を体験した初日。夜、奄美大島の名瀬港をフェリーで出発し、翌朝4:30に屋久島の宮之浦港に到着しました。

屋久島の自然を最大限に体感!白谷雲水峡早朝トレッキング


屋久島での最初のスケジュールは、5:30からの早朝トレッキング!山岳ガイドの方と一緒なので、安全にトレッキングを楽しむことができます。また、渓流沿いの道を歩き、苔むす森を目指す白谷雲水峡のコースは片道2時間程度で、初心者にも挑戦しやすいコースです。

辺りはまだ暗いのでヘッドライトを首にかけて出発しました。ヘッドライトやトレッキングシューズ、ザックなど、必要なものはレンタルショップへの事前の申し込みでレンタルが可能です。屋久島は天候が変わりやすく、雨が降ることが多いので、レインウェアや折り畳み傘も準備していきました。


途中で目にする木や花などについては、山岳ガイドの方が詳しく解説してくれます。こちらは、道に跨るように二股に分かれた「くぐり杉」。根元にあった倒木が年月をかけて朽ちたため、このように大きな空洞になっているそう。願い事をしながら下をくぐると願いが叶うと言われています。


屋久島には巨大な杉の木がたくさん生育しており、その中で樹齢1000年を超えるものだけを「屋久杉」と呼ぶそうです。屋久島の厳しい自然環境を生き抜いた、力強い巨木を見ることができました。

「苔むす森」に到着しました。花崗岩や樹木、辺り一面が苔に覆われた光景はとても神秘的です。この幻想的な世界は、アニメ映画「もののけ姫」に出てくる森のモデルにもなっていると言われています。どこからか「こだま」が出てきそうな気がしませんか…?

白谷雲水峡

鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦1593

山岳太郎ショップ

鹿児島県熊毛郡屋久島町安房410-8
0997-49-7112

トレッキングの汗を流すお風呂タイム

トレッキング後は、白谷雲水峡から最も近い旅館「田代別館」に立ち寄り、お風呂休憩。車で約30分程度で到着しました。お風呂で疲れをリセットし、午後からの活動に備えました。タオルのレンタルがあり、シャンプーやドライヤーなども揃っているので、着替えさえあればお風呂に入ることができます。

屋久島観光旅館田代別館

鹿児島県熊毛郡屋久島町町宮之浦 2330-1
0997-42-0018

屋久杉の器でいただく屋久杉観音崎御膳


お昼は「屋久島観光センター」で、屋久杉の器に盛り付けられた「屋久杉観音崎御膳」をいただきました。杉の木の温もりとすべすべとした手触りを楽しむことができます。

「屋久島観光センター」は、食事ができるだけでなく、お土産のラインナップも豊富で、特産のタンカンを使ったお菓子や黒糖、屋久杉の器など屋久島ならではのお土産がここで揃います。

屋久島観光センター

鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦799
0997-42-0091

益教神社の加護を受ける歴史豊かな集落を散策

お昼からは、屋久島の海の玄関口「宮之浦港」があり、屋久島の人口の約4分の1が暮らす、宮之浦集落を散策します。益教(やく)神社から地元の語り部の方と一緒に出発し、集落の見どころを教えてもらいました。

住む人々の暮らしについて話を聞きながら集落を歩きます。屋久島では、各集落で9月15日に、伝統行事の綱引きが行われます。唄を唄い、唄い終わりと同時に1回綱を引くのですが、集落ごとにその唄が異なるそうです。


屋久島は種子島と近く、天気の良い日は海の向こうに種子島を望むことができるそう。種子島との歴史的な繋がりについても話を聞くことができ、これまで言葉だけ知っていたような歴史とこの集落とがリンクして、知識が深まりました。

屋久島里めぐり推進協議会

鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦823番地1
0997-42-2900

ガイドと歩く世界自然遺産登録の照葉樹林

続いては、世界自然遺産登録地域のドライブと散策です。バスに乗って、海岸沿いの西部林道を走っていると、時々、道路に野生のヤクザルやヤクシカに出会うことができました。

バスを降りて、世界最大級の照葉樹林を散策します。標高が低く杉がないので森全体が明るく、白谷雲水峡とは違う雰囲気を楽しめました。探検気分で、登山道のない照葉樹林を歩いていくと、シカの角が落ちているのを発見! シカの角は毎年3月頃に生え変わり、自然に根元部分から脱落するそう。


そして、この照葉樹林のメインスポットは、巨大なガジュマルの木!まるで建物のような不思議な形をしています。屋久島の照葉樹林では、このようにガジュマルやアコウなどの亜熱帯植物を見ることができます。

西部林道ドライブと照葉樹林散策

鹿児島県熊毛郡屋久島町
0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)

天然温泉と地域の食を楽しめる宿


この日の宿は、大自然の絶景と温泉が楽しめる「JRホテル屋久島」。客室は清潔感があり広々としています。館内には読書スペースや売店もあり、ゆっくりと過ごすことができ、疲れが癒されました。

夕食は「尾之間会席」をいただきました。前菜からメインの魚料理、肉料理、デザートにまで、屋久島や鹿児島を始めとする九州の厳選された食材が使われており、上品な味わいです。

JRホテル屋久島

鹿児島県熊毛郡屋久島尾之間136-2
0997-47-2011

大自然に抱かれて癒される!森林浴セラピー体験


最終日は、森林浴セラピーを体験しました。30分で歩けるコースをゆっくり3時間かけて進みます。時々立ち止まって目を閉じて、前や横、後ろから聴こえるすべての音に耳を澄ませてみたり、肌に風を感じてみたり……。トレッキングとはまた違う、森の楽しみ方を知りました。


15分間の瞑想にも挑戦しました! 何も考えないということが意外と難しく、目を閉じてすぐは、次々と余計なことが思い浮かんでしまいました。しかし、“瞑想モード”に入る瞬間があるのか、後半は何を考えていたか思い出せません。
日々生活していると、常に、無意識に物事を考えていることに気づきました。頭の中を空白にする時間がとても新鮮で、気分がすっきりしました。

森呼吸~屋久島森林セラピーガイド

鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2457-11
090-3622-8509

奄美大島と屋久島の自然を感じ、歴史や文化を学んだ3日間。集落の伝統を受け継いだ人々の暮らしや神秘的な自然から、島の豊かさを感じることができました。
何かと気疲れしてしまう現代社会から隔離された空間へ、自然の力に癒されに行ってみませんか?

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