〈MOVIE〉水谷豊監督&主演『TAP -THE LAST SHOW-』舞台挨拶レポ!
6月17日(土)より公開される映画『TAP -THE LAST SHOW-』。
事故をきっかけに第一線の舞台から退き、自堕落な暮らしを送るようになった元・天才タップダンサー・渡真二郎が、豊かな才能を持つ若手ダンサーたちと出会ったことで、エンターテインメントの世界にカムバックするさまが描かれる。『相棒』シリーズでおなじみの水谷豊が渡真二郎を演じるとともに、自信初となる映画監督にも挑戦した話題作。
水谷は40年間もの間「タップダンスをテーマに映画を撮る」という企画を温めてきたという。映画の公開に先駆けて、イムズホールにて1夜限りの『TAP THE PREMIUM NIGHT』が開催され、映画の特別先行上映に加え、映画に出演した10名によるタップダンスのパフォーマンスや、水谷豊、岸部一徳らキャストによるトークショーが行なわれた。
―初の監督作品ですね。
水谷:通常、主演で撮影の現場を訪れたら、必ず誰かが「水谷さん、カバンをお持ちしょう」とケアをしてくれます。今回はそれがなかった(笑)。「映画監督というのは、自分でカバンを持つことができるんだ!」というのが初監督を務めた感想です(大爆笑)。
―ダンスシーンが凄い!!
水谷:冒頭のダンスシーンの振付だけは頭の中にありましたが、それ以外のダンスシーンは、まったく構想ができていませんでした(笑)。プロデューサーからは「監督、そろそろ…」と催促され、考えはじめたら「そうだ!ダンスは日本だから四季をテーマにしよう!」と思いつきました。曲の方は、タップがあらゆる音楽に対応できるパフォーマンスなので、サンバ・ワルツ・フラメンコの音楽を織り交ぜるようにリクエストを音楽担当の佐藤準さんに伝えて…。ボクはそこまでです。後はスタッフのみんなに「まかせた!」ですよ(笑)。
―実際はかなり水谷監督から詳細な指示があったと、タップダンス監修&振付を務めたHIDEBOHが暴露。演技の方もベテラン俳優ならではの愛のある指導で、ダンサー(キャスト)全員が“水谷塾”に入って良かったと、喜びのエピソードを語った。
岸部:タップダンスは自分でやったことはもちろん、観たこともありませんでした。この映画に出演して、初めて生のタップダンスを体験しました。ラストダンスの撮影の時は、横で拝見させていただきましたが、アレを観られただけでもこの映画に出演して良かったと思います。それぐらいダンスが素晴らしかった!
映画鑑賞後に披露された、才能溢れるダンサー・MAKOTO役の清水夏生ら10名による圧巻のステージは、映画さながらに初めてタップダンスを生のライヴで鑑賞した観客の度肝を抜いた。来場者の多くは「また映画が観たくなってしまった…」と思ったことだろう。
水谷豊の夢の結晶である本作。ラスト24分のショーは、迫力あるタップダンスのシーンが、観客を別世界の“生のステージ”に誘う…。
『TAP -THE LAST SHOW-』は、6月17日(土)よりT・ジョイ博多ほかにてロードショー!