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『悠建築工房』片流れ屋根が印象的な「Hair salon Clime」は訪れる人を癒してくれるオシャレなヘアサロン【新築のお店訪問】

お客様にゆっくりした時間を。
“家”のようなヘアサロン

赤い屋根、格子窓・・・キュートな外観にワクワクしながらアンティーク調の扉を開けると、扉が動く反動で鳴る心地いいベルの音。「ベルはイギリス製のアンティークなんですよ」と迎えてくれるのは、「Hair salon Clime」のオーナーHさん。ご自身のお店を地元で開くにあたり、「お客様は2時間くらいはいらっしゃいますから、一番に考えたのは、落ち着いた空間でゆっくりした時間を過ごしていただける場所にしたということでしたね」。Hさんがお店作りのパートナーに選んだのは地元で信頼されている[悠建築工房]。まち(地域密着)の工務店を目指すハウスメーカーだ。これまでに培った家づくりの知識と経験も活かし、Hさんの空間づくりをお手伝いした。「お客様から“ヘアサロンっぽくなくて、家みたいでほっとするね”とよく言われます(笑)」。

 

白壁と落ち着いた色合いの扉や赤い屋根のコントラストがきれいな外観「Hair salon Clime」。朝倉郡筑前町東小田3286-8/☏0946-42-0018

 

「一つ一つの模様に意味があるのが面白くて」と入口足元にはお気に入りのギャッベ

 

 

空気を柔らかくするコテ塗りした漆喰壁

“家”のように訪れる人を癒すことができるのは、Hさんの感性をカタチにした[悠建築工房]のデザイン力だ。「敷地的にそこまで広くはないのですが、屋根を片流れして天井が高いことから感じられる開放感がいいですね。学校みたいな感じがする格子窓も気に入ってます。窓がいっぱいあって換気しやすいのもコロナ時代に安心ですね。それから、新品という感じではなくて、使いこなされたような温かみのある雰囲気にしたいというお願いも実現することができました」。

 

天井はパイン材にヴィンテージ塗装を施したもの。梁は本物の木を使い、ハンドメイドで製作したヴィンテージ化粧梁

 

カット席の前に設けた造作のカウンターや天井の梁など、ずっとそこにあったかのような風合いの塗装や建材を使うことで、何だか懐かしくなるような雰囲気を演出している。「照明はレトロで洋風な感じで・・・というイメージだけだったのですが、素敵なものを提案していただきました」。壁に映るアンティーク調の照明の影もきれいだ。職人が手作業でコテ塗りした漆喰壁も、柔らかな雰囲気を作り出す重要な要素。「表面の模様というか風合いがいいですよね。たいていのヘアサロンはクロス使用でジメジメすることも多いのですが、漆喰壁は空気が気持ちいいですね」。

 

「ヘッドスパに力を入れています」と幅広でゆったりしたシートを採用

 

ブルーのタイルなど特にこだわったトイレ

 

カット席、格子窓、鏡の風景が幾何学的な配置でおもしろい。照明の位置にも気を配ったとのこと

 

ソファーは「昔の喫茶店にあったソファーのイメージでセレクトしました」というレトロ調

 

[悠建築工房]と理想の空間をつくり上げたHさんだが、未来へとむけて楽しみにしていること。「時間を重ねるともっといい味を出してくれるはずですよね!(笑)」。

悠建築工房 株式会社

[所]福岡県筑紫野市原田4-2-10

[☏]092-919-8385

[HP]https://www.you-kenchiku.co.jp/

※この記事は「ふくおか・さが 家づくりの本No.50」より抜粋して記載しております。

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