【サン建築工房がつくった新築住宅】（北九州市）親子でのびのび過ごせるオープンな木の住まい

2021年08月13日 公開

グレーブラウンの塗り壁と木の玄関扉の風合いが、
ちょっと他にない上品な印象を生むW邸。
料理好きな奥さまを囲んで、
家族が集まるダイニングを暮らしの中心にしたおうち。
身体に優しく快適な理想の木の家が完成。

木の香り漂うすっきりと美しい玄関を抜けて中へ入ると、1階は階段を挟んで、左手にLDKと和室、右手に水回りを置き、回遊できるよう間仕切りをなくしたオープンな住空間が広がる。間取りを決める上で役立ったのは、一番大事にしたい場所を起点に考えること。料理好きの奥さまはダイニングを中心に家族が集う暮らしをリクエストした。見た目の美しさだけでなく、作業性が高く、コミュニケーションがとりやすい空間が生まれた。

「どういう暮らしがしたいかイメージしていれば、ブレた時も立ち返って、本当に必要なものかどうか判断がつきやすかったです。そのために事前に自分で情報収集しておいてよかった」と振り返る。もともと間取りを見たりデザイン選びなどが好きな奥さまが主導し、設計者とイメージを共有しながら理想像をカタチにしていった。

ダイニングのこだわりとともに、掃除のしやすさも重要なポイント。キッチンから子どもたちが遊ぶ様子が見える場所に、小上がりの和室を置いた。普段は子どもたちが遊ぶスペースとして、押し入れをおもちゃ収納に利用することで、必要以上に散らかることもない。

足触りが心地いい階段を上がると、2階には正面に主寝室があり、吹き抜けに面した壁面にはご主人の書斎カウンター。あとは大きなフリースペースが広がる。居心地の良さを高めているのが、自然派の奥さまのリクエストで導入したOMソーラーだ。家中、空気の温度がムラなく循環するから、どの部屋でも通年で体にやさしい温度をキープ。「蓄熱効果で給湯のガス代がかからないのもうれしいです」と、思い描いていた暮らしを満喫できている。