【サン建築工房がつくった新築住宅】(北九州市)穏やかな時を育む自然が持つ力に守られた家
思わず森林浴をしているような気分になれる家。
やわらかなトーンに和のテイストを加えた空間は
お子さんの健やかな成長を、優しく見守ってくれる場所。
街に馴染む住宅街に、上品なベージュの外観が目を引く一軒家。扉を開けて中に入ると小国杉に包まれた空間が現れる。洋風に見えて、ふとした瞬間に、どこか和の雰囲気を感じられるのが不思議。「私も主人も、モダン・スタイリッシュな雰囲気よりも、少しだけ和の雰囲気があるほうが落ち着くタイプ。なので、掃き出し窓にはカーテンではなく障子を、和室の畳もヘリのあるタイプを選びました。おかげさまで、すごく心穏やかに過ごしています(笑)」。
キッチンからダイニング、リビング、和室までが見渡せるレイアウトや、階段をリビング内に設置するなど、間取りや動線も子育てファースト。また衣類から細々したものまでを一気に収納できる大型クローゼットを1階と2階、それぞれに設けることで、常にすっきりとした家をキープできるようにしたこともポイントだ。
家の中をぐるりと回ると、どの部屋にもふんだんに小国杉が取り入れられ、癒しの空間を造り上げている。また「一部屋一部屋を区切り過ぎず、いつも家族の気配が感じられる家を」と望む夫妻の想いを反映した間取りもまた、訪れたものをリラックスさせてくれる。
そしてこの広い空間を、より心地よいものへとシフトさせたのが、『サン建築工房』が提案する次世代型の温熱環境システム「OMX(オーエムエックス)」だ。様々な情報の中からこのシステムについて興味を持ち、今回、導入することを決めた。よく知られるシステムとして、太陽光を集めて蓄熱し、家全体を温める「OMソーラー」があるが、今回導入した「OMX」は、その進化版。
屋根裏に置く室内ユニット、家の外に置く室外ユニット、貯湯ユニットからなり、冬は晴天時に屋根で集めた熱を室内に取り込み暖房、夏はヒートポンプによって冷房し、さらに発電や給湯もできるというもの。温度を調整しながら同時に室内の換気も行うため、常に快適な状態で過ごせるというわけだ。
“職人技”と言えば、室内壁はほとんどが「ケナフ」という植物を使って作られた和紙が職人の手によって丁寧に貼られている。家全体が、たおやかさとやさしさに包まれている印象は、この和紙による効果も大きいのかもしれない。天然素材であるがゆえに、調湿効果も期待できる。さらに2階にもちょっとした“仕掛け”が。子ども部屋を訪ねてみると、こちらには壁と天井に木炭塗料が塗布してあり、壁にさりげなく設置してある装置でマイナス電圧をかけることで、臭いや化学物質の吸着分解など、様々な効果が期待できる「SUMICAS(スミキャス)」システムが導入されているとのこと。仲間のために、そして何よりも大切な家族のために。この家にやさしい取り組みが隅々に施されているのだ。
株式会社 サン建築工房
[所]福岡県北九州市小倉北区大手町3-1
[☏]0120-362-732
※この記事は「ふくおか・さが 家づくりの本No.49」より抜粋して記載しております