【棟生工務店がつくった新築住宅】(糸島市)妥協することも必要?家づくりに悩んだ日々
「“家を造る”って、こんなに楽しいことだったんですね!」
あふれる思いを、どうカタチにすべきか悩んでいた夫妻が出合ったのは、
家のことを知り尽くす、地元密着型のビルダーでした。
玄関を入った瞬間、聞こえてくる元気な声。声の方へ進んでいくと、なんと壁一面に、カラフルなホールドがレイアウトされたクライミングウォールが!「こんなに楽しい家が建てられて、本当に満足!」と語るのは、施主の S夫妻。実はここにたどり着くまでに、約6年の月日を要していたのだ。「数ヵ所に相談したうえで話も進んでいたのですが、窓が大きくとれなかったり、間取りに引っかかる点があったり・・。やっぱり、理想通りには行かないのだなと家づくりが嫌になりかけたんです」。
そんな時、ある家の棟上げを偶然見かけたご主人。そこにいたのが[棟生工務店]の代表・吉富さんだった。実は以前もコンタクトをとろうとしていたが、社長兼棟梁の吉富さんは、常に現場で不在のことが多く、「縁がないのかな」とあきらめていたのだとか。でもこの出会いを機に、S家の家づくりがどんどん楽しいものになっていく!
改めて家づくりをスタートさせたSさん。奥さまの手には、これまでじっと温めていた自作の「間取り図」があった。「広々としたリビングに大きな窓、ファミリークローゼットに広い脱衣所・・。ほしいもの、全部書き込んでいました(笑)。その上で、例えば、“システムキッチンは、家の顔にもなる存在だから妥協しないほうがいいよ”とか、“リビングにうづくりの板は雰囲気があっていいけれど、洗面所や子ども部屋にだと目のように見えてしまうから、そこには別の板を採用しましょう”といった風に、プロならではのアドバイスをどんどん加えてくれるんです」。またご主人も「すべて、お願いする前に先回り。階段の板1枚1枚にも丁寧に向き合い、建築関係の義弟もその仕上がりにいたく感激していました(笑)」。
そして待望の新居での暮らしがスタート。自然素材に囲まれた家で猛暑の夏を過ごして感じたことは、「とにかく涼しい」ということだ。「朝、エアコンを入れるとすぐに全館が心地よい温度になりますし、夜は扇風機だけで十分。空気もすごく循環しているようで、化学成分に敏感な母が訪ねてきた時も“この家、すごく居心地がいいね”と太鼓判を押してくれたんですよ」。
棟生工務店 株式会社 梁hari
[所]福岡県糸島市志摩稲留4-1
[☎]092-327-5139
[HP]https://tohsei-itoshima.jp/
※この記事は「ふくおか・さが 家づくりの本No.49」より抜粋して記載しております