【糸島発】持続可能な次世代カバン

2022年02月17日 公開

Simple （単純）＋Clear （明快）＝Simclear

’19年3月に誕生したバッグブランド〈Simclear〉。代表の石川亮さんは、バッグのバイヤーとして世界中を駆け回ること13年、膨大なブランドに触れ、「自分が使いたいバッグ」をつくるべく、クラウドファンディングでの受注生産からスタートした。

海外出張をこなしてきた経験から、リュックサックとサコッシュが合体した『ツナグバッグ2in1』や、スーツのガーメントを基にした『ツナグバッグトラベラー』など、工夫や仕掛けが細部まで行き届いたデザインがガジェット好きの心をくすぐる商品ばかり。直接見てみたいという人が訪れるようになったのだとか。

ずらりと並ぶ『ツナグバッグ』と、『ツナグバッグトラベラー』（下段）。女性向けにやわらかい印象の生地でつくった商品や、販売前のサンプル品も並ぶ

「遠くは広島からも来ていただいたので、ショウルームを構えることにしました」と、走っても体にフィットする『ウエストバッグランナー2.0』のデモンストレーションをしてくれた。撥水加工した防弾チョッキの素材を使用し、長く使える上質素材にこだわっているのに比較的安いのは、クラウドファンディングの受注を元にして無駄を抑えているから。

クラウドファンディングを数日で達成した『ウエストバッグランナー2.0』（8800円）

「大量生産大量廃棄はしたくない。だからシンプルで長く使えるデザインと丈夫な素材を心がけています。両手が自由になるリュックをふだん遣いすることが大事だと、東日本大震災で身を持って体験しました。

『ツナグバッグ』は人間工学を取り入れ、腰に支点がくるようにしたので実際より軽く感じられます」。体験してみたい人は、ショウルームに足を運んでみよう。週末開ける場合はインスタでお知らせしてくれるそう。