トップに
戻る

【Renovation Professional File.01】福岡リノベーション界のパイオニアが見る家の可能性と、4年先のスタンダード「リノベエステイト」

リノベエステイト/株式会社アポロ計画
代表・松山 真介さん

一級建築士。’68年北九州生まれ。九州芸術工科大学(現・九州大学)卒。’00年クリエイティブカンパニー「アポロ計画」を設立。中古建築再生に特化した事業部『リノベエステイト』代表として、リノベーション協議会九州部会会長も務める。

 

 

|リノベのハイエンドをつくり業界の裾野を広げていく

最近は、プレミアムなオーダーメイドのリノベーションに特化しているという松山さん。「中古マンションという土地に注文住宅を建てるイメージです」。ニッチなカスタマー層だけれど、福岡だから成り立っているのだそう。中古を自分らしくカスタマイズして、新築で1億5千万円するところ、1億円くらいで納まって良かったね、という方が福岡にはいるんです。

 

「僕がリノベの業界で何をしたいかというと、業界のピラミッドを大きくしたいんです。昔なぜ地球に恐竜がいたかというと、下層にいっぱいいたから。植物、小動物がいて、肉食獣を喰う恐竜みたいなものがいた。だからあれだけ巨大になった。今はライオンや虎が地球上の最強の肉食動物みたいだけれど、もっと上がいると全体が大きくなるんです。僕らが高価格帯を手掛けることがリノベ業界全体を大きくすることだと信じているし、実際に大きくなっている。100平米を超えるマンションって全体の1%しかないそうなんですよ。それ自体が貴重だし、そういう物件を誰かがリノベできなきゃいけない。『アマンリゾート』みたいな、新築では存在しない、新築を超えるラグジュアリーを提供しています」。

 

 

リノベエステイトが手がけるトップ・オブ・ピラミッド

マンションリノベ2018
(福岡市中央区赤坂/2LDK → 1LDK+WIC)

30代夫婦+猫1匹の快適な暮らしのためのリノベーション。様々なグラデーションのグレーで空間を構成、オーナーのコレクションを最大限に引き立てるデザイン

 

マンションリノベ2019
(福岡市城南区別府/3LDK → 1LDK+WIC)

50代夫婦の豊かなセカンドライフのためのリノベーション。多彩な趣味を楽しむため、大きなWICを設け、自然素材を多用し、LDKに小屋があるようなチャーミングな設計

 

マンションリノベ2021
(福岡市中央区桜坂/3LDK → 2LDK+WIC)

30代夫婦+子ども1人の3人暮らしのためのリノベーション。都心にいながら自然をそばに感じられるよう、大きな室内窓でベランダの緑をリビングまで取り込むデザイン

 

 

|オフィスにシェアスペース 建築家が提案する働き方

「日本のリノベーションが世界水準になっていくといいですね。パリやN.Y.、ロンドンみたいに。いま、六本松にある築70年の古民家を一棟まるごとリノベーションして、テナント貸ししようとしています。用途は自由。1階は全部土間で。スケルトンだから自由にできます。この広さと立地、格好良さだったら『天神ビッグバンのオフィスビルに出そうと思っていたけれど、こっちにしよう』と思える価格帯。これは僕らのチャレンジです。すでに中古ビルを1棟買って、城西アパートという名前で貸し出しているんですけど。転貸可能な物件にしていて、プラットフォームができているんですね。美容師さんやネイリストさんなどフリーアドレスで仕事している人やシェアキッチンなどの集積ビルをつくりたい。それが新しい働き方に対する建築家としての僕らの答えです。4年後間違いなくスタンダードになっていると思います」。

六本松古民家テナント

 

城西アパート

リノベエステイト 株式会社アポロ計画

[所] 福岡市中央区大手門3-12-12 BLDG64 201

[☏] 092-738-9099

[HP] https://re-estate.net/

SNS運用代行サービス