【福岡の頼れるお医者さん2022】心筋梗塞や脳卒中を予防する生活習慣を専門家集団がトータルアドバイス「大濠内科」
|睡眠の質が心臓や血管に関わる
実は、睡眠と心不全には深い関わりがある。眠りがしっかりしていないと、心臓や血管に負担がかかるので、同院では、睡眠の質の評価にも力を入れている。心不全では「睡眠時無呼吸症候群」になりやすいため、寝ているときに酸素濃度が下がっていないかを測定する。無呼吸の原因は、気道がふさがってしまうこと。下顎を持ち上げた状態で寝ると気道が通り、改善される。そのため、同院内で、無呼吸を改善するマウスピースを作成。これを装着することで、呼吸が浅くなったり気道が塞がったりするのを防ぐことができる。
|早期発見のために早めの検査を
何年後にどれだけの確率で脳卒中や心筋梗塞になる可能性があるといった、将来起こり得る病気のリスクを把握した上で、薬を処方したり、生活習慣の指導を行うのも循環器内科の役割。血圧が高い、血糖が高い、コレステロールが高いというのは、病気というより状態だ。これが更に進行し、脳卒中や心筋梗塞を起こすと、後戻りできなくなってしまう。頸動脈エコーや24時間心電図、心臓の超音波検査で心臓の動きを見たり、厚さを見たりなど、リスク評価としての検査を行い、心不全の兆候が出ていないか見逃さず、前もって予防することが大切だ。「患者さんそれぞれのリスクから、通院が必要か、もしくは家庭で気をつけていれば大丈夫かなどを判断します」。早期発見することで改善しやすくなるので、気になる症状があれば、早めの検査が大切だ。例えば、動悸がしたり、脈の乱れを感じることがある人は、不整脈の可能性がある。24時間で心臓は約10万回鼓動するが、そのリズムに異常が見られるのが不整脈だ。また、運動したら息切れする、足のむくみがある人は、心不全の疑いがある。早期発見のために、これらの症状が気になったら、早めに検査を受けて欲しい。
\歯科医師と歯科衛生士による心臓を守るための口腔ケア/
大濠内科の3 階には、完全個室の歯科治療室「大濠歯科」がある。意外に思われるかもしれないが、口腔内の健康と全身の健康はリンクしている。歯周病と糖尿病とは深く関わっており、心臓や血管の病気には、口腔ケアが非常に重要だ。口腔内が不衛生になると菌が発生し、そこで炎症が起こることによって、血糖のコントロールが悪くなり、糖尿病や動脈硬化に悪影響を与える。そこで、歯科と循環器内科が連携し、全身の血管病の予防としての口腔ケアに力を入れている。歯科医師と歯科衛生士が機械を用いて、歯石除去やブラッシングといった口腔内のクリーニングを行う。自分では磨きにくい場所や磨き残しを綺麗に清掃してもらえるので、定期的にプロに任せることも必要だ。これが、ゆくゆくは心臓と血管を守ることに繋がる。また、高血圧・糖尿病・不整脈・心不全・脳卒中といった心臓や血管の病気のリスクとなる睡眠時無呼吸症候群の治療のためのマウスピース作成も行っている。
大濠内科
医師/医学博士 井上 晃太先生
九州大学医学部卒業後、原三信病院、九州大学病院、浜の町病院に勤務。日本循環器学会循環器専門医、日本脈管学会脈管専門医であり、令和3年5月、『大濠内科』を開院。『健康ハート』をテーマに診療している。
他にも気になる病気や症例について各専門ドクターがわかりやすく解説!
お求めは☟をクリック
Hospital Data
大濠内科
[診療科目] 循環器内科・糖尿病内科・内科・歯科・健康診断(よかドッグ、特定健診、雇用時健診、定期健診)
[住所] 福岡県福岡市中央区大濠2-13-39
[電話] 092-724-1007