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【ローカル企業とSDGs】素材への愛着を育み価値を見出すこと。それがSDGsの第一歩。『原口想建-ARMS-』

経年した古材や廃材の
「リユース」を推進

平成17(2007)年に創業した設計事務所兼工務店『原口想建』は筑前町に事務所を構え、朝倉・筑後地区を中心に福岡県内の幅広い範囲で家づくりに対応している。一般的に言われる注文住宅よりも自由度が高く、型にはまらない、まさに“世界で一つだけの家”を実現するために、お客様のことをとことん知り、家づくりの目的とコンセプトを決め、最適なプランニングを提案。他社では断られるような難しい工事からほんの些細な要望まで、オーダーの大小に関わらず、お客様と共に諦めずにプランを実現していくのが一番の強み。

【原口想建-ARMS- 代表取締役社長・原口 寿成】久留米市出身。18歳の時に大工に弟子入り。技術修得と共に店舗改装にも携わり、6年後に独立・創業。大工工事やアパレル店舗改装からデザイン、注文住宅、リノベーションまで業務を拡大。丁寧なヒアリングに基づく住宅プロデュースと施工管理、引き渡しまでトータルで手がける

久留米市で生まれ育った代表の原口寿成さんは18歳の頃、大工の弟子として建設業界に飛び込み、見習い中はとにかくさまざまな木材に触れながら実践的に大工の技術を習得していったという。「木材を乾燥させたり、削ったり、カビを取ったり。そうしたことを毎日繰り返していたので、この木とこの塗料は相性が悪い、この木はこう削ると木目が美しく出る…といった、それぞれの木材が持つ特性が分かるようになりました」。

家づくりに使うリユースの木材は、遠くは島根県の製材業者から仕入れられたものも。じっくりと状態を見極めたものだけをセレクト

木材に精通している原口さんはその価値と必要性を見出し、限りある資源を守るために力を入れているのが“リユース”。経年した古い木材や処分されるような廃材を加工・補修することで新品同様、またはそれ以上の価値を引き出す。

素材の価値と技術を
次世代へと引き継ぐ

リユースの魅力を伝えるため、過去にはうきは市にある『うきは百年邸』という築100年超の古民家改修のプロジェクトに参加し、工事中にはワークショップも開催。昔ながらの壁塗りや土間づくり体験を行なった。そうした取り組みを通じて原口さんが実現したいのが、「素材への愛着を育むことと、その価値の啓蒙」だと話す。

古いアパートの下に埋まっていた石を再生。鍋島藩が使っていたといわれる赤い石と基礎の石を、建て替えの際に外構計画へ活用

「私たちが目指すSDGsは、単発のリサイクルやリユースではなく長期的な取り組みです。そのために必要なのは、“意識づけ”だと考えています。木材に限らず、子どもたちには土や石にたくさん触れてもらいたい。そうして素材に目を向け成り立ちを意識してもらえるように、未来を担う次の世代にバトンを渡せたらいいなと思っています」。

原口想建-ARMS-


住所:朝倉郡筑前町中牟田1132-5
TEL:0946-42-0132
https://haraguchisouken.com/

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