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【福岡麺本2022 – vol.11】50周年へのカウントダウン 熱き職人たちが動き出した!『大栄ラーメン 上津店・本店』

久留米市藤光『大栄ラーメン 上津店・本店』 大将・大垣敏久さん(写真中央)

 

 

“味の継承”というドラマを経て
愛され続ける久留米の超名店

 

新調した真っ赤な“50th アニバーサリー”Tシャツを身にまとい、改めて結束を固める「大栄ラーメン」のスタッフたち。創業は1973(昭和48年)。来年迎える50周年へのカウントダウンイヤーとしての今年、さらなる飛躍を皆で誓った。

店の歴史“半世紀”。言うは易しだが、これは本当にすごいことだ。50年は一代ではなかなか行きつかない数字。地域に愛され、当たり前にある“いつもの店”であり続けるためには“味の継承”も必要となる。

 

 

 

 

現在の大将・大垣敏久さんは、自身が小学生の時に父親が開業したラーメン店を、34歳の時に継いだ。「久留米は言わずと知れた豚骨ラーメン発祥の地です。父や先人たちが礎を作った久留米ラーメンの伝統を守り、伝えていくのが第一。同時に、時代のニーズに合わせた新風も吹き込んでいくことも大事だと思っています」と大垣さん。

「上津店」が開業してからは後進の育成にも力を入れている。「“呼び戻し”の技もしっかり習得するなど、豚骨ラーメン新時代を担う若手も育ってきました。僕自身もラーメン界発展のために力を尽くしていきたい。豚骨の枠に留まらず、醤油ラーメンや創作麺のジャンルにも挑戦していきたいですね」と、大垣さんは意気込んでいる。

 

 

昭和ラーメン 680円 豚の背脂「カリカリ」が入るノスタルジックな久留米ラーメン。継ぎ足し煮込み続ける“呼び戻し”スープは、「上津店」の開業時に本店から“種スープ”を持ち込み旨味を重ねている

 

 

「大栄ラーメン」の一杯は、重厚な鉄の羽釜で継ぎ足し煮込む“呼び戻し”スープ。決まったレシピはなく、職人の経験、感覚で複数の釜の状態を見極めながらブレンドして作られる。その芳醇な豚骨100%スープにアクセントを添えているのが通称「カリカリ」。豚の背脂を揚げたもので、先代の大垣武敏さんの時代から親しまれている伝統的な具だ。

 

 

「上津店」も本店と同じように熟練の職人が“呼び戻し”をかけている。脂を抑えているため、コク深さがありながらギトギトしていないのもいい

 

 

広い駐車場を備えたロードサイドの「上津店」では、古の久留米ラーメンを「昭和ラーメン」と銘打ち、革新的な「令和ラーメン」も提供している。「“豚骨ラーメンの聖地で、新旧の一杯を食べ比べ”。というコンセプト。『令和ラーメン』はより細めの麺、あっさりとしたスープでまた違った味わいが楽しめますよ」と大垣さん。

また、本店発祥の名サイドメニュー「大栄ホルモン」「大栄とんそく」は上津店でも好評だ。来年2023年が創業50周年。さらにその先「豚骨ラーメン生誕100周年」まで大垣さんは見据え、改めて兜の緒を締めている。

 

焼きめし 500円 刻みチャーシューの旨味も生かした絶品焼きめし。単品でも満足できるようにと、しっかりと味付けされているのも特徴

 

 

 大栄ラーメン 本店

[所]福岡県久留米市東町30-25
[☎]0942-39-3977
[営]11:00〜15:00、17:00〜23:00(日曜〜22:00)
[休]なし
[Instagram]@daieiraumen

 大栄ラーメン 上津店

[所]福岡県久留米市藤光1-5-8
[☎]0942-65-7155
[営]11:00〜22:00(土・日祝日11:00〜21:00)
[休]なし
[Instagram]@daiei_ramen_kamitsu

 

※掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。
※お出かけの際は、新型コロナウィルス感染拡大防止に十分ご留意ください。
※この記事は「福岡麺本2022Vol.11」より抜粋して記載しております。

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