【福岡麺本2022 – vol.11】地域に根付く真髄は 美味しさと、心配り『博多三氣 板付店』
替え玉10円に表れる
お客想いの心意気
ロードサイドでひときわ目を引く“替え玉10円”の文字。『博多三氣』をいえば、このキャッチ―かつ、他の追随を許さない圧倒的なサービス精神が代名詞だ。2008年に野間店をオープンし、現在は福岡を中心に14店舗を展開。どの店舗も定番豚骨の『やる氣ラーメン』、マー油入りの『負けん氣ラーメン』、ピリ辛の『げん氣ラーメン』を3本柱に据える。3つを融合させた『三氣ラーメン』もあり、さらに2020年春には『横浜家系ラーメン』もリリースするなど、常に新たな挑戦を続けているのも強みだ。
板付店などの統括店長を任されているのが鈴木隆正さん。入社7年目を迎え、その気さくな人柄からスタッフたちからの人望も厚い。全店、子ども連れ大歓迎の『博多三氣』だが、板付店ではガチャポン付のお子様セット(480円)を用意するなど、鈴木さんが主体となって発案したメニューも。鈴木さんは「立地柄、ご家族連れのご利用も多いので、少しでもお子様にも喜んでいただけるようなメニューをご用意できたらと考えました」と笑顔で話す。
そんな思いやりの心は『博多三氣』では随所に見てとれる。好きなラーメンにご飯&餃子5個や、ご飯&唐揚げ2個、半チャーハン(各200円)が付けられる、平日限定のランチ&ハッピーアワーセットなどお得なメニューも然り。同セットが11時から17時までオーダーできるのは、仕事でランチタイムを逃した働く人たちを思ってのことだ。「お子様連れのお客様へ」と書かれたポップも「汚れなどは一切お気になさらず」と一言あり、心遣いを感じられる。そういった店づくりをしてきたからこそ、福岡を代表するラーメン店となった『博多三氣』。
もちろん、味わいの質を日々向上させることも忘れてはいない。よりおいしい一杯を提供すべく、今年から全店舗、低温調理による柔らかなチャーシューに刷新。板付店、水城店でいち早く導入し、評判が良いことから、各店、低温調理できる設備を整えるそうだ。ますます進化を止めない『博多三氣』から今後も目が離せない。
[所]福岡市博多区板付2-2-11
[☎]092-409-5363
[営]11:00〜23:00 (最終入店22:30、OS22:45)
[休]なし
[HP]https://hakata-sanki.jp/
[Instagram]@hakatasanki_jp