【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/正木智也
正木智也(Masaki Tomoya・背番号31)
将来の主軸候補が躍動!
1年目から1軍に定着したスラッガー正木に期待大
中盤以降、“左キラー”として先発出場の機会を得たルーキー。1年目で経験したプロの厳しさ、周囲の意識の高さ、やりがいは、来シーズンに向けて大きな糧になるだろう。「刺激的だった」という1年目を本人に総括してもらった。
多くを学んだ1年目。この経験を飛躍の糧に
1年間、応援ありがとうございました、1年目から35試合に出場でき、結果を出せたのは、ファンの皆さんの声援が原動力になったからです。1年目にこれだけの経験ができたことを幸せに思っています、また、最終戦まで優勝争いをしているチームの雰囲気、周りの選手の様子をまじかで体感できたことも非常に貴重な経験になりました。チームの雰囲気は盛り上がっているけど、個人個人はやるべきことに集中していて、変にテンションを揚げるという感じがなく、落ち着いていました。長い期間をかけてリーグ戦を戦うということがどういうことなのか、学ぶことが多かったです。
1年目に掲げていた目標は“新人王”でしたが、4月に1軍へ上がった時に“1軍の壁”にぶつかりました。特に投手の球の速さ、変化球のキレ、コントロールはレベルが違いました。球場の雰囲気にのまれたことも、少なからずあったと思います。2軍に行ってからは、1軍に戻りたい一心で試行錯誤しました。一番変えたのは構えですね。右ひざの置き方を中心に、体が早く開かないように工夫しました。最初に1軍に上がった時は打ちたい気持ちが強く、あらゆる球種に手を出していましたが、2回目以降は少し余裕ができて、打つべき玉を打つことができました。1年の中で、打てない経験、試行錯誤した経験、それが少し結果に繋がった経験、そのすべてが経験できたことは、成長で来ているという実感に繋がりました。
1番の収穫は、1軍の投手を多く経験できたこと。僕の中では、1年間2軍だったら「1年目」と言えないと思っていたので、多くの経験を詰めたことが収穫でした。今季は左投手が先発する試合でチャンスを貰いましたが、次は右投手の時にどう結果を出すかが課題です。まだまだスイングスピード、パワー、技術の全てが足りません。オフはその底上げを課題に取り組むつもりです。
将来の夢は本塁打王。信頼される選手を目指して
大学時代は本塁打にこだわっていました。それはプロになってもこだわりたいところです。でも、ギータさん(柳田悠岐)さんのように、本塁打も売って、大事なところでも売って、打率も残せて、周りから信頼されている選手を目の当たりにすると、本塁打を打つだけではダメだなと思いました。他にも今宮(健太)さんや甲斐(拓也)さんは、普段から落ち着いています。そういうところも見習っていきたいです。
同期で仲良くさせてもらっている野村勇さんが、最初から活躍されていることも刺激になりました。中盤で1軍に上がった時は、増田(珠)や野村大樹と一緒だったので、「あいつらに絶対負けないように」という気持ちでやっていました。刺激しあえるライバルのお陰で成長できましたが、一方で、来年も激しいポジション争いがあると思うと気が抜けません。
東京生まれ、東京育ちなので、九州で生活するのも、福岡PayPayドームで試合するのも初めての経験です。ホークスファンの方々は本当に熱狂的。毎回こんなにお客さんが入るのか、と驚きました。将来は本塁打王、MVPをとることが目標です。野球に真摯に向き合い、信頼されるような選手になっていきますので、これからも応援をよろしくお願いいたします。
\正木選手のプライベートに迫るQ&A/
Q.好きな福岡グルメは?
A.福岡は美味しいものが多いですよね。もつ鍋もラーメンも食べて、結構満喫しています。中でも一番好きなのは豚骨ラーメン。やっぱり本場は美味しいです。麺の硬さは“カタ”が定番です!
Q.オフにやりたいことは?
A.ゴルフをやる機会が多そうなイメージなので、自分もデビューして、コースを回ってみたいです。まだ道具も持っていないんですが(笑)。
<PROFILE>
外野手 右投げ/右打ち 背番号31
生年月日 1999年11月5日
身長 182cm 体重 90kg 出身地 東京
慶応大4年時の第70回全日本大学野球選手権は、2試合連続本塁打などの成績が評価されMVP。34年ぶりの日本一にも貢献した。長打力を期待され、2021年ドラフト2位でホークスに入団。将来の主軸候補と目されている