【うきは市】見どころ多すぎ!な自由に見て回れる明治末期の館『居蔵の館』
【うきは市ってどんなところ???】
福岡県の南東部に位置し、北は朝倉市、西は久留米市、南は八女市と大分県日田市、東は大分県日田市と接しており、2005年3月20日、旧浮羽町と旧吉井町が合併して誕生しました。山の麓には果樹園が広がり、平坦部には白壁の町並みが軒を連ねて情緒あふれる風景が今も残り、カフェやショップが続々オープンしている注目エリアとなっている。
『居蔵の館』は吉井町に現存する土蔵造りの中でも、特に完成度が高い代表的な館。住居と蔵が一緒になっているため居蔵造りと呼ばれている。
明治末期に建てられ、大正初期に改築。精蝋業で財をなした大地主の分家だったそうだ。戦時中の焼失を免れ、戦後には旧吉井町が譲渡を受け復元。平成8年に国道交通省街なみ環境整備事業により、公開施設として整備され現在に至るそうだ。
館の見どころはたくさんあるが、ありがたいのは無料で説明してくれる案内人が常駐しているところ。館内の様々な造作、ギミックをわかりやすく説明してくれるのだ。この方々がいないと館の見どころはほとんど伝わらないだろう。
それでは案内していただいた見どころをいくつかご紹介。
まずはこの吹き抜けと宙に浮かんでいるような神棚。宮大工により伊勢新宮の内宮を模して作られているそうだ。。「神の上を人が通らないよう」に、このような設置になっているらしい。
ちなみに一階から見上げるのと二階から見下ろすのとでは見え方がまた違うので、ぜひ両方試してみてほしい。
こちらは木目鮮やかな階段箪笥。無駄をつくらないという東洋思想に基づいたこの工夫は、日本家屋の代表的な造作の一つだと思う。
中には脚立と蔵の鍵が…
こちらは館の主人であった大地主が経営していた精蝋業でつくっていた当時の蝋関係の資料。普通に置いてあるがとても貴重なものだ。
この扇型の欄間、壁が二重になっており、開け閉めしたときに綺麗に中に納まり見えない構造。このためだけに壁を2重にしているのがすごい…
襖に描かれた見事な墨絵は、襖をすべて閉めることで一枚の絵が現れる。近藤 藍ぽうという絵師の手によるものらしい。
浴室の天井は木製のドーム状になっている。少しずつ板をずらしてスリット状にする事で、蒸気がこもらないような造りになっているのだ。
…と、このような見どころ盛りだくさんの『居蔵の館』、やはり説明がないと魅力は半減するだろう。基本的には6人いる案内人のどなたかがいるようにされているそう。訪れた際は、ぜひ案内をお願いすることを強くおすすめしたい。楽しめ度合いが変わりますよ!
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居蔵の館
住所:うきは市吉井町1103-1
電話:0943-76-5777
営業時間:9:00~16:30
休:月曜
P:あり(観光会館土蔵駐車場)