【福岡の焼鳥】肉+野菜×炭火焼き『やき鳥 枡家(ますや)』
味の決め手は素材の目利きと技術力
『やき鳥 枡家』 店主
枡嵜 博之 さん
野菜巻きに特化した店ができるなど、ブームになった野菜巻き。その発端となった『枡家』の枡嵜博之さんは、精肉店を営む家に生まれ、焼鳥店を開きたいと、3軒の店を掛け持ちして仕込みや焼きの修業をしていたのだとか。その一軒が、今も尊敬の念を持ち続ける井尻の名店だ。「お手伝いさせてもらえたのは仕込みだけでしたが、その店の巻きは本当に美しいです」と枡嵜さん。’01年に店をオープンしてからも、野菜の知識を得たいと、ベジタブル&フルーツマイスターの資格を取得。「野菜の旬や美味しい野菜の見分け方、保存方法など、当時はあまり知られていなかった知識をこれで得ました」。
焼鳥は肉の下処理から串打ちと、とにかく下準備に時間がかかる。野菜巻きはその最たるものだ。「四つ身やバラなど肉だけの串打ちのパートさんと、巻き物部隊が別にいます。だからどうしても限定数になっちゃうんです。牛肉は特に巻くのが難しいので、牛肉の巻き物をやっているところは少ないと思います。でも精肉店の息子として、肉の扱いは自信があります。焼鳥店には珍しい、和牛特上ステーキ(2280円)や牛タンステーキ(1680円)もよく出ます」。
塩は沖縄産の塩を煎ってから細かくすり潰して使うなど、パクッと食べるそのひと口に、膨大な時間と手間をかけて美味しさを追求する。特に日本酒好きの常連さんが多いので、日本酒の消費スピードが圧倒的に違うのだとか。そんな店だから酒蔵とのコラボなど、辛党の人にはたまらないイベントも。また、大テーブルには瓶入りのジュースを置いて、セルフで栓抜きできるようにして、栓抜きをしたことのない子どもに体験の機会を提供する。美味しく食べて、いい時間を過ごしてもらうために、創意工夫を重ねる枡嵜さん。でも「焼鳥屋さんをしたいって人に相談されたら、大変だよって止ますね(笑)」。そんな手作業の店だが、今や海外から国際電話で予約が入るように。美味しくて、しかも「萌え断」の野菜巻き。美味しさへのこだわりが、海外からも注目されている。
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やき鳥 枡家
【所】福岡市南区塩原4-13-18 尾崎ビル1階
【☎】092-562-4198
【営】17:00~OS22:30
【休】なし
【席】45席
【P】なし
カード/可、PayPay可
【インスタグラム】@masuya_fukuoka