【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/甲斐野央
甲斐野央(Kaino Hiroshi・背番号20)
プロ5年目の飛躍に期待!
試合でもブルペンでも
頼れる男と呼ばれるために
「ただ、チームのために」。
その思いで、勝ち試合でも負け試合でも、変わらず気持ちの入った投球を見せる甲斐野央。
プロ5年目を前に、大きな気持ちの変化が生まれていた。
起用された場面で期待に応えたい
1年目は勝ちパターンで投げさせてもらったので、2、3年目はその位置に戻りたいという気持ちがありました。
しかし、昨シーズンは実力不足で二軍落ちを経験。
自分の立場をわきまえるべきだと気が付きました。
今年も開幕は1軍スタートを逃しました。
悔しかったですが、自分のことに集中しようと、1軍の試合は見ませんでした。
僕たちはデーゲームだったので、1軍のナイターを見ていると、どうしても次の日の準備に影響します。
1軍の選手と同じ時間を過ごしてはいけないと思い、自分のやるべきことだけをやって、早く寝るようにしていたら1軍に呼ばれたので、考え方は間違っていなかったと思いました。
試合で一番意識するのは、自分有利のカウントに持っていくこと、無駄な四球を出さないことです。
投手が主導権を握ることがベストですが、それができない日もあります。
その時はフォームに変化をつけたり、変化球でカウントを取ったり。
今年に入り、切り替え方がわかるようになってきたことは収穫です。
自分の考え方が変わってきたことによって、その切り替えもできるようになったと思います。
若手や外国人選手の活躍が刺激に
中継ぎは平均年齢も若くなり、僕より年下の選手が多数活躍しています。
前半、僕がいないときにルーキーの大津(亮介)が活躍していましたし、田浦(文丸)もキャリリアハイと好調です。
先発は年上の先輩が多いですが、皆さん十分に役割を果たしているので、それに応えらえるよう、中継ぎがしっかり抑えられるように、もっと頑張っていかないといけませんね。
投手陣の中でも、一番刺激を受けているのは、ロベルト・オスナの存在です。
これまでの外国人選手もみんなナイスガイでしたが、オスナは僕が初めて感動した外国人選手。
プレーしている姿を見るとオーラがすごくて、感動します。
プライベートでも仲良くしてもらっているので、通訳がいない時は、片言の英語で伝えていて、オスナがうまく理解してくれます。
これからもいろいろ話を聞いていきたいですね。
まずはシーズン優勝をするために、自分の役割を果たすしかないと思っています。
チームメイトと楽しく話すのが好きなので、自然とムードメーカーと呼ばれるようになりました。
コミュニケーション能力は自分でもあると思いますし、それが野球にもいい影響を与えています。
でも、ムードメーカーという役割がメインになってしまうと、野球選手としてどうなのかと思うので、一番は野球選手として頑張り、応援されたいですね。
ホームの時はもちろんすごい声援ですが、ビジターでも一角からすごい声援が聞こえてくるので、わざわざ足を運んで声援してもらえることに感謝しています。
頼りない部分もありますが、一生懸命プレーしますので、これからも応援よろしくお願いします。
プライベートな質問
Q.福岡の好きなところは?
A.よく利用する、空港、博多駅、天神が近いところですかね。最高だと思います。そのコンパクトな感じが好き。県民に優しいです。
Q.一番リラックスできる瞬間は?
A.家に帰って「ただいま」って言って、ソファーに座る時ですね。それで妻と長男(1歳4ヶ月)の顔を見たら、なんか普通に戻れるな〜って感じがします。
〈PROFILE〉
甲斐野央
投手 右投げ/左打ち
背番号 20
生年月日 1996年11月16日
身長 188cm 体重 92kg
出身地 兵庫県
2018年ドラフト1位でホークスに入団。初年度に65試合に登板。秋には第2回W B S Cプレミア12の日本代表に召集される。翌年は1年間怪我に泣き、2021年5月に10ヶ月ぶりの実戦復帰。今季は開幕1軍入りを逃すも、昇格後は中継ぎの一員として約30試合に登板。