【福岡農業】「時間・コスト・手間、あらゆる効率が上がった!」最新鋭の自動運転トラクタ|福岡九州クボタ アグリロボ
スマートアグリ最前線
「農家のライフスタイル改善を
実現していきたいです」
左から株式会社遠藤農産 代表取締役 遠藤 幸男さん、株式会社遠藤農産 津野 竜次さん
スマートアグリ最前線、第2回は鞍手郡の『遠藤農産』へ。
導入している無人自動運転可能なトラクタ『アグリロボ』を見せていただいた。
お話を聞いたのは代表取締役の遠藤社長。
最先端の折り畳みスマホを使いこなすなどデジタルの造詣がとても深い。
「うちでは30年前にすでに無人ヘリを導入してたり、スマートアグリへの取り組みはかなり早い方だったと思いますよ。
だから新しい技術や機器に対してはいつもアンテナを張ってますね」と遠藤社長。
その知見により福岡県のスマート農業の推進会議委員を務めている、まさに現場におけるDX導入のトップランナー的な立場の方なのだ。
農業のDX化を取り巻く現状をたっぷり聞かせていただいた後(こちらもいつか記事に!)は、実際に畑で実働する自動運転のトラクタに同乗させてもらった。
オペレーターは遠藤農産の津野 竜次さん。
隣に乗り込んでまず目に入ったのはハンドルといくつかのレバーやボタンとパネルのみというシンプルな操作機器。
運転席の手元にあるパネルには圃場(作物を栽培している農地全般のこと)のマップとトラクタが進むルートが表示されている。
どのルートかを指定すると自動運転でトラクタが正確に進む。
人が動かすのは旋回時のみ。
それ以外はすべて自動で巨大なトラクターが進む様子は感動的であった。
「人が同じように動かそうと思ったら数十年のキャリアが必要でしょうね」とハンドルから手を離したままの津野さん。
行なった作業は管理システムによってすべて自動でデータ化され保存される。
「まあ、人間堕落装置やね!」と遠藤社長が笑う。
それくらい人の手間がいらなくなるのだ。
スマートアグリを導入すると自動化とデータ化により人の手間は減る。
しかしそれはあくまでも作業の多寡の問題で、根本的な農業の改革にはまだ至っていないと遠藤社長はいう。
「休みや就業時間など、農家の労働環境は実は数十年大きく変わってません。
週末の休みなど他では当たり前の環境をDX化で実現していくことで若い担い手も増える。
そのことが実現できるように今後も率先してスマート農業の導入を進めていきたいですね」。
たくさんの農家が知識と関心を持てば、スマート農業はもっと広く普及する。
利用者が増えれば技術はさらに進歩する。
農業のライフスタイルがもっと理想的になるよう、遠藤社長の挑戦は今日も続くのだ。
クボタ アグリロボ トラクタ『MR1000AH』(無人仕様)
無人運転可能なアグリロボトラクタ。
衛星とリンクし高精度な作業を可能にした最新機種。
適合する作業は耕うん、代かき、粗耕起、肥料散布、播種。
ちょっと質問!
アグリロボ トラクタを導入して良かったこと。
◎時間・コスト・手間、あらゆる効率が上がった!
人の手による作業だとどうしても発生しがちなミス・無駄の発生が起こらない。例えば作業ルートの間違いによる無駄な薬液の散布など。作業の二度手間が圧倒的に削減されることで時間的にも余裕ができた。
◎新たなチャレンジとして従業員の良い刺激になった!
数十年革命的な変化が無い農業の仕事。ともすれば日々のルーティンワークの繰り返しにモチベーションが低下する人も多い。遠藤農産の場合は最新のやり方・技術を学ぼうという姿勢が社員の中で広がっていった。
◎デスクワークが圧倒的に手間いらずになった!
クボタの営農支援システム「KSAS」との連携により、圃場管理の事務作業などが自動化され、空いた時間の有効活用ができるように。作業時間や収穫量などすべての農作業がデータ化できるため、次期の作業に向けた分析、効率化が図れるようになった。
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株式会社福岡九州クボタ
遠賀川営業所
【住所】遠賀郡遠賀町大字今古賀497
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