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【ふくおかアグリライフ】大地のチカラ・番外編 ひーな農園「ミルキークイーン」【糸島市】

『ふくおかアグリライフ』では福岡の農業にフォーカス。

農作物の現場をフカボリする【大地のチカラ】。

今月は柔らかく粘りの強さが特徴の米「ミルキークイーン』をピックアップしてお届けします!

ミルキークイーン…1985年、農水省の「スーパーライス計画」から誕生。アミロース含有量が低い低アミロース米であり、粘りが強く、モチモチふっくらとした触感で、冷めても硬くなりにくいのが特徴。比較的温暖な環境でも育つため、山形県を北限とした南東北地方以南で栽培されている。

糸島市の川原地区にある『ひーな農園』は、福岡市内に本社を構えるアプライドグループが運営する体験型農業施設だ。

年間を通して様々な野菜作りにチャレンジしている。

スタートしたのは2年前にさかのぼる。

同社の代表がこの地区を散歩中、農家の方と立ち話したのがきっかけ。

この地における農業人口の減少の実態を知り、何か力になりたいという思いと自社の社員教育という課題が頭の中でマッチングした。

そこからロケットスタートで社内にプロジェクトチームが発足。

休耕作地を借り、同社の社員たちがベテラン農家の方々の教えを乞いながら、『兼業農家』として野菜作りへの挑戦を始めた。

時には変化の激しい自然環境に戸惑い、時には獣害対策に頭を悩ませる日々。

少しずつ成長を積み重ね、いつしか教わり手が教え手となり、社内の若手研修としても活用できるようになった。

小さな畑から始まった『農業への挑戦』は、1年で200mまで広がり、年間数十種類の野菜や約2トンの米を収穫できる規模に。

収穫した作物は各地のこども食堂に寄贈するなど様々な形で社会貢献にも活用している。

その米が今回収穫した『ミルキークイーン』。

粘りの強さとふっくらとした食感が特徴だ。

そのうまさで人気だが収穫量が少ないため、市場に出回る量は少なく価格は少し高めの品種だ。

収穫した稲穂の乾燥は竹で組んだやぐらに干す昔ながらのやり方で行なう。「手間はかかりますが古き良きスタイルを継承していきたい」とひーな農園の先生役である農家の矢野さん

「当農園ではなるべく減農薬・有機栽培にこだわって生産しています。

なので除草や虫対策は一苦労ですね(笑)」と教えてくれたのはひーな農園の林さん。

アプライドグループの執行役員でもある。

実は野菜を食べるのは苦手とのことだが、ひーな農園で採れたものは不思議とおいしく食べられるらしい。

「ここの良い土壌で採れた野菜の美味しさをたくさんの方に知っていただきたくて、定期的に旬の野菜の収穫祭を行なっています。

お子さんの食育にもぴったりだと思いますので、ご家族で利用いただきたいですね」。

収穫体験などのひーな農園のサービスはホームページ(http://hi-nafarm.jp)で詳しく案内中。

糸島の山間での農業体験、糸島ランチや買い物と組み合わせてみるのもオススメだ。

この日はアプライドグループの管理職クラスの社員が参加。 役員も一緒になり、大きく実った稲穂を手作業で刈り取った。 久しぶりの運動にフラフラの人も

今月のチカラ人
ひーな農園
2021年開園。 糸島市白原地区にある合計9000㎡の圃場での野菜と米作りを主に活動する。 さまざまな旬の野菜や果物の収穫体験ができるイベント『ひーな収穫祭』 を定期的に開催。 地域の家族連れを中心にたくさんの参加者でにぎわう人気イベントとなっている。今後は果物など生産物をさらに20数種まで増やし、よりたくさんの人が楽しめる農園を目指している。

【ひーな農園HP】
http://hi-nafarm.jp

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