【昭和レトロ洋食】天神ショッピングのコース組み込む常連さんも 好立地だからこそ時間を外して訪れたい人気店『厳選洋食Grill Kajin』

2024年01月25日 公開

西通りのビル5階で行列ができる人気店。かつてこの場所にあった『モンブラン福岡』（糸島市に移転営業中）では、懐かしい味わいのケーキを販売する他、プティフール付きの洋食ランチも人気を博していた。東京の『グリル満天星』で12年修業し、その厨房に入っていた関さんがオーナーシェフを務める。

人気の2トップは、ハンバーグとオムレツライス。鹿児島県産和牛と宮崎ポークの合挽でつくるハンバーグは、5種のソース（モッツァレラチーズたっぷり『オリジナルデミ醤油ソース』／ねぎてんこ盛り『ジャポネソース』／飴色タマネギの『アメタマソース』／『クリーミーブラウンソース』／王道の『デミグラスソース』）が選べるバリエーションの豊富さ。肉の旨さとジューシーさ、ソースとの相性の良さで、ご飯が進んで止まらない。リピーターが多いのも納得だ。

『オムレツライス』は糸島の卵をたっぷり3コも使った美しいオムレツがのったピラフ、そして2週間かけて手づくりするデミグラスソースの三位一体の旨さに幸せの笑みがこぼれる。他にも『大エビフライとチキンクリームコロッケと白身魚のフライのMIXプレード』（単品1100円）や特製の欧風カレー、ハヤシライスなどメニューは豊富。それを関さんひとりで作っているというから驚きだ。「価格高騰でもあまり値段を上げられないので、夫婦とホールスタッフで頑張っています」。

飲食店にとっての逆境は続いているから客としても協力したい。「こんなビルの5階なのに、勇気があるなぁと思いますが」と関さんも驚くほど外国人観光客もやってくるので、オーダーはQRコードをスマートフォンで読み取る方式を採用、水はセルフでと、時代に合わせて進化する。

それでもデミグラスソースをつくる手間、洋食に合う味のパンは自家製、付け合わせの野菜の味にも妥協はしない。「作るのが好きなので」とニッコリ笑う関さんの味を求めて、今日も人々が訪れ、笑顔になる。

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掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。