【インタビュー】Fuku Spo – アビスパ福岡 /前嶋 洋太
DF 前嶋 洋太(Maejima Yota・背番号29)
アビスパにきて
サッカー観が広がった
アビスパに所属して3年目の今季、開幕戦から先発出場を続けており、そんな彼をアクシデントが襲って右肩負傷で3カ月余りの離脱を余儀なくされました。そのケガも癒え、再びアビスパの力になっている彼に話を聞きました。
クラブがもっと上に行くために
J1に定着し続けることが大事
第35節・柏戦に勝利して、J1残留を確定させたアビスパ福岡。しかし、開幕前に掲げた6位以上という目標達成は厳しい状況だ。シーズンも大詰めとなった今、前嶋は今季の戦いぶりをどう感じているのでしょうか。「勝ち点的には目標にしていた順位から離れているので、みんな満足していません。でも、チームとしてしっかり成長しながら、ここまでやってきたのでベストではありませんがチームとしてがんばれたと思います。シーズンを通してケガ人が多かった中で、まずはJ1残留を確定したことは良かったと思います。クラブがもっともっと上に行くためには、J1に定着し続けることが大事ですから」。
個人としては5月のケガで3カ月以上戦線から離れた。だが、その期間を利用して、普段できないトレーニングなどを行ない、成長できたと言います。「ケガした瞬間は『ヤバイ』と思いました。ちょっと肩がズレた亜脱臼かな?と軽い気持ちで病院に行ったら、重めのケガ(骨折など)だったのでショックでした。これまで長期離脱もなく、もっともっといい選手になりたいという思いでプレーしていたので、立ち止まった感じがしました。
リハビリ期間は体をうまく使う方法などをトレーナーと話しながらやりました。中でも走る際に重要な股関節の使い方に取り組みました。股関節をうまく使えるようになり、体の負担も減ったので今は試合で軽く動けている感覚があります。それに僕は体が固いので筋肉系
のケガをしないように効率の良い体の使い方などに取り組めたのはよかったですね。今は、このリハビリ期間がいい時間だったと思えるようにしたいと考えています」。
ケガから復帰したら
守備の助けになりたい
サイドのポジションなら左右どちらもこなす器用さも持つ彼は、リハビリ中にスタンドから試合を見て、復帰後のプレーイメージを膨らませていました。「アビスパは守備が長所でしたが、勝てない時期は複数失点が続いていました。それを見て、僕が復帰したら守備の助けになりたいと考えていました。それと自分にできることを確実にやろうと。今は相手ボールを奪うプレーは良くなったと思いますし、そこは長所のひとつです。守備が特徴のチームで守備ができないと試合に出られないと思い、スタッフに色々聞いたり、勉強したりしました。アビスパに来る前は攻撃のことばかり考えていましたが、シゲさん(長谷部茂利監督)に守備を教えてもらい、サッカー観が広がったので感謝しています。攻撃は僕のウリなのでボールをつなぐこと、試合の流れによって動き方や考え方を変えられることも長所だと思います」。
質の高いクロスを上げれば
FWが決めてくれる
長期離脱の影響もあり、今季はまだゴールもアシストも記録していないことを気にしながら、こう話していました。「まずはチームが勝つために僕のできることをやるのが大前提です。それにプラスして、クロスは勝敗に直結してくるプレーなのでもっと質を上げたいですし、サポーターの方にもそこを見てほしいですね。アビスパにはウェリントンやシャハブ(ザヘディ)などヘディングの強い選手がいますから、僕が質の高いクロスを供給すれば、ゴールを決めてくれると思います」。
前嶋選手のプライベートに迫るQ&A
Q.行きつけの店やスポットは?
A.福岡はごはんがおいしいのでうれしいです。特にお寿司やお刺身がおいしくて、初めて『ごまさば』を食べた時は感動しました。『福岡市鮮魚市場市場会館』のお店には、志知(孝明)くんに初めて連れて行ってもらい、今でもよく行きますよ。
Q.オフの過ごし方は?
A.チームメイトとご飯を食べに行くことが多いですね。福岡に来て馬肉のおいしさに気づき、オフに熊本旅行を楽しみました。草千里や鍋ヶ滝、熊本城に行き、馬刺や馬しゃぶしゃぶを食べました。楽しかったし、メッチャ美味しかったですよ。