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星野村の「池の山キャンプ場」がとにかく最高だった(八女市)

*本記事は「福岡TOUCH」より許可を頂いて転載しています。

満点の星空を楽しみに予約した星野村の「池の山キャンプ場」。しかし、その日の天候は、曇りときどき雨。この天気じゃ楽しめそうにないな…。がっくりと肩を落としたぼくの予想は、いい意味で完全に裏切られることになった――。

文・写真/山下侑一郎


まずはチェックイン


八女市星野村にある「池の山キャンプ場」までは、福岡市内中心部から車で1時間20分ほど。到着したら、まずはキャンプ事務所にてチェックイン。

*画像提供 池の山キャンプ場

池の山キャンプ場は、星のふるさと公園という大きな公園の中にあり、美しい湖の周りに、28棟のロッジやバンガローが建ち並ぶ。

キャンプ事務所では、お酒やお水のほか、さまざまなキャンプ用品の販売・貸し出しをしているので、多少忘れものをしても問題なさそうだ。


◆キャンプ場 利用料金
ロッジ 1棟 13,200円~
バンガロー 1棟 8,800円~
テントサイト 1張 2,200円
日帰りディキャンプ 1人 200円


美しい湖畔のロッジ


今回予約していたのは、19棟あるロッジの中でももっとも湖に近い「なでしこ」。空いていれば、予約時にロッジを指定することも可能なので、まずは希望日に「なでしこ」が空いているか尋ねてみてほしい。

高鳴る鼓動を抑えつつ、いざロッジの中へ。

ロフト付きのきれいなロッジで、バス、トイレ、キッチン、布団、コイン式エアコン付き。もちろんコンセントもあり、快適そのものだ。ただし、冷蔵庫はないので、クーラーボックスの持参はお忘れなく。


麻生池の遊歩道を散策

ロッジでひと休みしたいところだが、せっかく雨がやんでいるので、辺りを少し散策。ロッジの目の前に広がるは、「麻生池(あそういけ)」という周囲700mの自然湖。遊歩道が整備されているので、散策するのにはうってつけだ。

標高300mほどの自然に囲まれた湖畔。心地のいい空気に、周りのロッジから聞こえてくる楽しそうな声。歩いているだけでも、心が癒やされる。

モネの絵画を思わせる、美しい風景。

池に自生している黄色い花は、「オグラコウホネ」というスイレン科の多年草で、県の天然記念物に指定されている絶滅危惧種だそうだ。

この鳥は、アオサギ…?

カメラ片手に歩けば、シャッターチャンスの連続。

散策の最後は、麻生池の鯉に餌やり。餌は、すぐ隣にある「レストラン 湖畔」の中で販売している。

 


眺望豊かなグラウンドゴルフ場


続いて、すぐそばのグラウンドゴルフ場へ。受付は、最初にチェックインしたキャンプ事務所で行う。

AからCまで、全3コース(各8ホール)。ところどころ大きな起伏もあり、大人も子供も夢中になる楽しさ。

ほかにもすぐ近くに、夏季限定でオープンする屋内型プールの「B&Gプール」や、木工体験ができる「森の工作館」があるほか、少し車で移動すれば「星の文化館」や「茶の文化館」もある(詳しくは後述)ので、雨の日でも十分に楽しめる

 


ロッジのテラスでBBQ!

ロッジに戻って夕飯の準備。まずは、キャンプ事務所でレンタルした飯ごうと購入した薪(いずれも300円)でご飯を炊いてみる。初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな――。

十数年ぶりだが、なかなかの出来。それにしても、ロッジのすぐ隣に専用のかまどがあるのはありがたい。

ご飯が炊けたら、ロッジのテラスでバーベキュー。屋根があるので、雨が降ってもバーベキューが楽しめる。ただし、ロッジによっては軒先やかまどがないところもあるため、予約時に確認しておこう。

美しい湖を眺めながらのバーベキュー。幸福感がすごい。

ちなみに、テラスには備えつけのベンチしかないので、アウトドアチェアとテーブルは要持参。また、キッチンはあるが、食器類はないので注意が必要だ。


満天の星空・・・は諦めて、焚き火

日も暮れてきたので、本来ならここで「満点の星空!」といきたいところだが、相変わらずの曇り空…。星は泣く泣く諦めて、ロッジ横のかまどで焚き火をしながらチルアウト。

これはこれで最高だ。だが、いつか必ずリベンジしたい。


幻想的な朝霧

キャンプ場の朝は、気持ちがいい。そして、池の山キャンプ場の朝は、格別だ。天気は相変わらずだが、逆にそれが幻想的な雰囲気を醸し出している。

朝食ももちろんテラスで。キッチンのコンロで作ったハムエッグトースト。あぁ、幸せだ。

来てよかった。本当によかった。この天気でこんなに満喫できるなんて、思ってもみなかった――。

快適なロッジに、極上の環境。いま流行りのグランピングといえばグランピングなのだが、自分でご飯を炊いたり、調理をしたり、アウトドアもしっかり楽しめる。キャンプに行きたいけど、本格的なキャンプはちょっと…という人にもおすすめだ。

池の山キャンプ場公式サイト

http://www.hoshinomura-ikenoyama.com/page2


【お知らせ】
ニュースで報道されていた通り、8月28日の豪雨により、星野村内長尾地区の県道52号線で道路崩落が発生しています。ただし、迂回路はあり、キャンプ場の施設に被害はなかったため、池の山キャンプ場は通常通り営業されています。迂回路については、星野村観光ナビのWebサイトで確認できます。


キャンプ場周辺のおすすめスポット

周辺に魅力的な施設がかたまっているのも、池の山キャンプ場の魅力のひとつ。事前に下調べをして、しっかり計画を立てておこう。

星野温泉館きらら

*画像提供 星野温泉館きらら

池の山キャンプ場から400mほどの距離にある「星の温泉館きらら」。夜の22時まで日帰り入浴ができるので、キャンプの夕食後に利用することも可能だ(最終入浴は21:30)。もちろん、天気がよければ満点の星空も楽しめる。

大浴場と露天風呂が利用できる日帰り入浴のほか、当日の電話予約が可能な家族風呂もあり。


◆利用料金
家族風呂:1室50分 1,530円
日帰り入浴:大人520円、小人260円

星野温泉館きらら公式サイト

http://www.hoshinomura-ikenoyama.com/page1


茶の文化館

八女市の特産といえば、もちろん八女茶。ここ星野村でも、高品質なお茶が多く生産されている。池の山キャンプ場から600mほどの距離にある「茶の文化館」には、お茶作り体験ができる工房をはじめ、お茶を使った料理が楽しめるお食事処売店展示ホールなどがある。


今回体験したのは、「抹茶ひき体験(500円)」。石臼を回すと、石臼の間から粉状になった抹茶がこぼれ落ち、いい香りが漂う。所要時間は約20分。やり方は丁寧に教えてくれるので、大人でも子供でも楽しめる。


ひいた抹茶を館内の呈茶ホールに持って行くと、その場でたてて、和菓子と一緒にいただくこともできる(+200円)。ひきたてのまろやかな風味を、ぜひ味わってみてほしい。


お食事処・八女茶寮でいただける「抹茶パフェ(815円)」も絶品だ。

茶の文化館公式サイト

http://www.hoshinofurusato.com/tea/

 


星の文化館

茶の文化館のすぐそばにある「星の文化館」では、昼夜を問わず天体観測が楽しめる。しかし、この日はあいにくの雨…。雲に覆われてては、九州最大級の天体望遠鏡をもってしても、星を見ることはできない。


でも大丈夫! そんなときは、館内のプラネタリウムで、満天の星空を楽しもう。投影時間は約45分間。


そのほか、宇宙に関する資料などを展示した「天文ラボ」や、いろんなグッズを販売する「スペースショップ」もあり。次は天気のいい日に、また訪れてみたい。


◆利用料金
[入館料(プラネタリウムまたは天文台)]
大人:500円、小学生:300円、幼児(4~6歳):100円
[お得なセット料金(プラネタリウムと天文台)]
大人:入館料+200円、小学生:入館料+100円
※未就学児は入館料のみ


星の文化館公式サイト

http://www.hoshinofurusato.com/constellation/

 

 


転載元
ふくおかの週末を、もっと楽しく。「福岡TOUCH」
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