『カヨカリ』から『クロネコード』へ!
天然素材カヨさんの終わりなき旅
本場北海道の味をいち早く持ち込み、福岡にスープカレーのムーヴメントを巻き起こした『カヨカリ』。
カレーブームの先端を走り、多くのファンを生み出しながらも閉店したのが約1年前。
一度食べると、はまる人が続出したあの味が、今、『クロネコード』という店名の新たな場所で味わえるのはご存じだろうか?
場所は、中央区清川。FBSさんの裏手側の方です。
お店は、レトロな佇まいの若鶴マンションの中。
マンションの入り口には、、、
おお!懐かしき『カヨカリ』の看板!!…の下に、、、
『クロネコード』の看板が!!トキメキを抑えつつ、階段で上へ。。。
低い天井に頭激突注意!しながら3階へ上がるとすぐ正面にクロネコードのサイン。
伺ったのは年始につき、入り口はしめ縄も。
「おじゃましまーす、、」と思わず言ってしまう雰囲気。
お店の入り口の左手に見切れているのは、、、ご存じ、カヨさん!お元気そうで!!
決して出たがりではないので控えめに登場です。
畳敷きの和室に、カヨさん自らが塗り上げたオレンジ色の壁が映える店内は、唯一無二のミクスチャーワールド。
ジュリーにカルメンマキのLP盤!!
押入れを改装した棚には、メトロン星人、ダダなどのウルトラ怪獣が。。。
「昭和の大学生の従妹の下宿に遊びに来てる」というシチュエーションが頭に浮かび、なんとも寛げます。
もちろん、注文したのは札幌スープカリー!!気まぐれに別のメニューを出すこともあるようですが、基本はこれ一品です。
ほどなくしてやってきました、スープカリー。
よくある「ただシャバシャバなカレー」ではなく、スープカリーとして凛とした佇まい。
強すぎず弱すぎず、スパイスがほどよく効いたスープの奥にダシ感がある深い味わい。
食べごろの温度感のスープの中身はホロホロのチキン、ホクホクのカボチャ、少し焼き色のついたプルプルの豆腐、、、全てがベストマッチです!
この日は外が寒かったせいもあり、途中までご飯を忘れてスープ単体でガツガツいっちゃってました。暖まるぜ。
食べ終わって、カヨさんと少しよもやま話を。。
〇:カヨカリを閉店して、新たにクロネコードを開店したきっかけは?
カヨさん:「もうね、カヨカリの時の建物が完全に老朽化してて危なかったんよ。閉店する前から何度も大家さんにも、カヨちゃんに何かあったら大変だからすまないけど出てくれ!とお話しされてて。はてさて、どうしたものか…と考えていた時にたまたま縁があって、こちらのマンションの大家さんから空き部屋を紹介された、という流れです。」
〇新しいお店にカヨカリの名前を使わなかったのは?
カヨさん:「カヨカリの名前が思ったより大きくなってて、、、なんていうか、移転を機にそれに頼らずにもう一回味で勝負したい!って思うようになっちゃって。で、店名を変えた。でも周りから、もったいないよ!って言われたり、カヨカリのパクりだ!なんて誤解されることもあったり。同じ人の店なのに(笑)。そんなこんなでカヨカリの看板とクロネコードの看板を両方出すようにしたんです。まあ、お客さんに気づいていただけないと、、、商売だしね、アハハ(笑)」
とほがらかに答えてくれました。
こだわりが強すぎるような店内の小物も、実はお客さんが持ち込んだものが多いそう。
それらをすべて受け入れ、一見バラバラなものもなんとなくまとまった世界観のように感じてしまうのが、キャラも含めたカヨワールドのおもしろさ。
店内に入った瞬間から感じる居心地の良さは、スープカリーの味とともに唯一無二のものだろう。
話しながら、まるでカヨさんが、この空間ごと旅を続けるボヘミアンのように感じてしまいました。
初めての方も、カヨカリファンだった方も、ぜひご来店を!
きっとその味と空間のトリコになると思いますよ!
カヨ画伯のイラスト入りの名刺。モデルが店内にいる(ぶらさがっている?)ので探してみてください。
『クロネコード』
住所:福岡市中央区清川2-1-21 若鶴マンション302号
電話:090-2076-5526
営業時間:12:00〜15:00、18:00ごろ〜24:00
定休日:木曜日 その他不定休あり