みやま市「みやまの自然素材が生み出す天然の清香&艶やかな木蝋」
「みやまの木」クスノキが生む天然の清香
「樟脳」と呼ばれるクスノキから抽出された結晶は、防虫用品として古くから親しまれてきたもので、医薬品や香料の原料にも使用され、昔は日本を支える大きな産業の一つでした。しかし石油化学製品の登場で衰退し、天然品の国内生産は瀬高町にある「内野樟脳」のみとなってしまった時期もあります。
現在五代目として樟脳づくりに励む内野さんは、昔ながらの製法を守り続けています。九州産のクスノキのみを使用し、削り出したチップを高圧で蒸して、その水蒸気を冷却することでできる結晶を脱水・脱油します。手間のかかる工程を経て、純度の高い天然の樟脳が完成します。
「マニュアルに頼るのではなく、火の音、水の音に耳を傾け、色や香りなど五感を使ってつくります」と内野さんは話してくれました。
世界に誇る自然素材の艶やかな木蝋
嘉永3年創業の「荒木製蝋」は、国内で木蝋をつくっている3社のうちの1社です。なんと!九州内では唯一の企業なんです!九州一円から集められた櫨の実から蝋を抽出し、天日で1カ月から2カ月ほど干すことで漂白され、琥珀色から真っ白に色が変化します。100%天然由来のため口に入れても害はなく、医薬品や化粧品、クレヨン、ろうそくなどの原料になり、国内外に広く出荷されています。しかし、安価な石油系パラフィン蝋の登場で、収穫にも労力のかかる櫨の生産は縮小してしまいます。植えて一定量実るためには10年くらいの月日が必要なのです。
七代目・荒木眞治さんは「天然だからこそ資源は自分たちで育てることができる。安全で良質である自然素材のすばらしさを伝えていきたい。」と、蝋農家と協力しながら、木蝋というモノづくりの文化を守り続けています。
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[所]みやま市瀬高町長田1863-1
[☏]0944-62-2985 ※見学可(要連絡)
【荒木製蝋合質会社】click(福岡県観光情報公式サイト)
[所]みやま市高田町江浦町386
[☏]0944-22-5313 ※見学可(要連絡)
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