市電で巡る、熊本ゆるり旅。~熊本市中央区の旅案内〈1〉~
映画館から出てきた時に、現実とのギャップに少しふわふわとした感覚になるのが、たまらなく好きなのだけれど、市電を待つ時間というのもそれと似たところがある。忙しなく行き交う車やバスを尻目に、道路の真ん中で足を止め、ひとたび乗り込めば渋滞知らずで、スイーッと目的地まで運んでくれる市電。熊本駅から、熊本市の中心部を悠然と走り抜けて東区まで。通勤や通学、一杯飲んで帰りたい日のお伴に、市電は街の人々の日常に欠かせない存在でありながら、どこか非日常性を宿している。その存在は、いつまでも守り続けたいひときわ特別な宝物のように感じている。熊本の街を旅するなら、ぜひこの空気感ごと味わってほしい。いつか見たような懐かしい気分で、この街にしかない場所へ。市電に乗って、どこまでも。
▶呉服町電停徒歩5分
「おいしい・楽しい・ここちいい」
次世代へつなぐ、ナチュラルな暮らし方
肥料や農薬を使わない自然栽培で大切に育てられた地元九州産の野菜、お米を中心にオーガニック製品の豊富な品ぞろえが魅力。併設のレストランでは、店頭に並んでいる自然栽培の野菜やお米、昔ながらの製造で作られた無添加調味料を使った、からだが喜ぶ料理を提供している。次世代に守り伝えたい、心地いい暮らし方を提案する複合施設だ。
電話:096-323-1551、レストラン・096-323-1552
営業時間:ショップ10:00〜19:00、レストラン11:30〜17:00
定休日:水曜
http://nh-purely.co.jp/
▶呉服町電停徒歩5分
芸術的な老舗フレンチで熊本の海の幸・山の幸を堪能
明治から大正にかけて栄えた唐人町通りに店を構えるフレンチレストラン『塩胡椒』。屋号の由来は、素材の持ち味を引き出すには”塩と胡椒”が欠かせないことから。地階から2階まで広がるのは、かつて両替商だったという歴史ある建物。厳選された熊本の海の幸・山の幸を肩肘張らないフレンチに昇華した料理と建物が共鳴する、唯一無二の空間を心ゆくまで。
電話:096-322-8487
営業時間:火曜〜土曜11:30〜13:30、18:00〜21:00、
日曜・祝日11:30〜20:30※ディナーは要予約
定休日:月曜
http://www.shiokosyou.com/
▶呉服町電停徒歩5分
築103年の建物が物語る凛とした存在感の町屋カフェ
築103年の町家にしかない魅力を伝えるため、”つくるde繋ぐ”をテーマに、暮らしに関わる「ひと・もの・建物」を提案する『器季家』。いきなりだんごや風土菓子、民工藝品をはじめ定期的に個展を開催。4/15(水)まで、「Have a good coffee time」と題した県内外の総勢16名の陶芸 家がつくる103個の珈琲カップを展示。期間中は新作も随時入荷するのでお気に入りを探しに出かけてみて。
電話:096-352-1230
営業時間:月曜〜土曜10:00〜17:30、
日曜、祝日11:00〜15:00
定休日:火曜
http://2011kikiya.com/
〈熊本市中央区に関するお問い合わせはこちら〉
熊本市中央区役所総務企画課 TEL. 096-328-2610
*本記事は
「シティ情報ふくおか2020年4月号」より抜粋して掲載しています。
https://www.fukuoka-navi.jp/54285