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【リノベの達人】カフェでお茶しながらカタログや本を片手にリノベの情報収集。〈3rd Cafe LIVING STYLE〉

3rd Cafe LIVING STYLE 桐谷 シゲル

 

 

専門的な知識や情報はカフェで自由に学ぼう

テーブルやイス、照明、雑貨など、インテリア好きな人の心をくすぐる『サードカフェ』。平日の日中は小さな子ども連れのママも多く夜は食事に訪れる男女が多い。パンケーキで有名なこのカフェのオーナーが桐谷さんだ。一級建築士が手がけるお店だけあって、壁紙やキッチン、お風呂、外壁などのカタログや建築雑誌、木材のサンプルなどリノべや新築に必要な情報をいつでも好きな時に手に取ることができる。

 

コンクリートの無機質な空間にミッドセンチュリーの家具やインダストリアル風の照明が配された店内。イームズやパントンチェアなどデザイナーズの椅子に座ってお茶することができる

 

 

 

リノベに関心があっても、初心者が情報を集めるにはネットや雑誌、インスタだけでは限界がある。もう少し詳しく知りたい時は、工務店やハウスメーカーなどいわゆる住宅会社に話を聞きに行くしかないが、「住宅会社によって得意分野は異なるし、知識ゼロの状態でプロに相談をすると、なにかと受け身になってしまいがち。相談する前の段階として、どんな生活空間で暮らしたいか、またリノべ後の暮らしで叶えたいことなど自分たちのイメージを膨らませるために自発的に学べる場所があってもいいと思ったんです」とカフェを開いた経緯を話す。一級建築士にいろいろ聞いてみたいと思ったら、もちろん桐谷さんに相談するのもOK(資料請求、またはカフェスタッフに声をかけて!)。桐谷さんは相談窓口から設計、工事の現場監督まで一人でこなしているので、言葉にするのは難しい細やかな気持ちも丁寧に汲み取り、大工を始めとした職人たちに伝えながら家をつくり上げてくれる。今春、春日市に桐谷さんが手がけたリノべのモデルルームが完成した。

 

 

 

WORKS FILE 01 福岡市東区・S邸

古き良き和の風合いが生きた心地よく、たおたかな住空間。

以前は仕切りのあるカウンターキッチンだったけれど、今回はリビングやダイニングに寄り添うアイランドキッチンへ変更。動線が快適になっただけではなく、「家族とより近い距離で会話しながら家事ができるようになった」と奥さまは喜ぶ

 

和と洋のエッセンスが溶け込む素敵な住まい。印象的なのは、キッチンとダイニングの優しい佇まい。中央のコンクリート柱の前には、どっしり存在感を放つ日本民芸の収納家具が置かれ、空間に深みを与えている。「自分たちの先々の好みをイメージして、心落ち着く古い和風家具を取り入れてみました」。それを引き立たせるように空間は茶と白をベースに、穏やかな空気感を放つS家らしい世界観を見事に表現した。

 

Renovation Data
築年:29年
専有面積:97㎡
設計期間:3ヵ月
施工期間:4ヵ月
工事費:700万円

 

 

 


WORKS FILE 02 糸島市・N邸

既存のモノを活かし、低コストで見違える変化を!断熱のスゴさも実感

海外風のビンテージライクな空間。時計を飾っている場所は、アメリカから仕入れた木材を壁面に使用。この壁をきっかけに奥さまは部屋のディスプレイが趣味になった!また急勾配の階段をリノベによって緩やかにすることで、足への負担が解消された

 

リノベをするにあたり5社の担当者に相談したが「提案力と好感度が抜きん出て高かったのがサードカフェだったんです」と依頼主の奥さま。何より桐谷さんが「自分が住みたくなる家を目指します」と施主側に立ち、画期的な提案をしたことにも感銘を受けたという。築25年の一軒家だが、構造面のメンテナンスも十分に行い、耐震診断から耐震補強までしっかりとケア。床と壁、天井には断熱材を強化し「今までの底冷えが嘘みたい」と奥さまも大喜び!

 

Renovation Data
築年:25年
専有面積:110.5㎡
設計期間:6ヵ月
施工期間:4ヵ月


OFFICE DATA▶▶
3rd Cafe LIVING STYLE

住所:福岡県春日市白水ヶ丘4-7
電話:092-983-3093
https://www.thirdcafe.com/

 

 

*本記事は
「フクオカリノベ 2020 no.04」より抜粋して掲載しています。
https://www.fukuoka-navi.jp/51879

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