【週刊PCタイムス】パソコンが遅い!メモリ増設前に確認したい3つのこと!
皆さんこんにちは!
昨今、新型コロナウイルスにより在宅ワークなどが増えており、ご自宅でパソコンに触れる機会も増えていると思います。
「いまはスマホでなんでも出来るし遅いから家ではパソコンは使わないなぁ」
という声もお客様と話していてよく伺う話でしたが、やはり多く聞こえてくるのはパソコンのスピードを速くしたい!という声。
パソコンのスピードを速くしてあげるには遅くなっている原因(ボトルネック)を取り除いてあげることが重要となっています。
体感しやすいスピードに関係している部分は3つほどあります。↓
- CPU → 人間でいう脳。処理速度に直結する。
- メモリ → 作業机の大きさ。大きければ大きいほどいろいろな物が置ける。いろいろなソフトを同時に使用する際に必要。
- ストレージ → 引き出しや倉庫。大きければ大きいほどいろいろな物が保管できる。パソコンの起動やソフトの起動、保存速度に影響。
この内交換や増設が効きやすいのがメモリとストレージです。(CPUは世代によっては販売されていなかったり、ノートパソコンだと交換自体が難しいものが多いです。)
ストレージに関してはHDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)というパーツへ交換することで起動や保存に関するスピードのストレスを解消できますが内部データの完全移行などを行う必要があり、なかなか個人で行うのはハードルが高い部分になります。
HDDからSSDへの換装はお近くのアプライドの店舗にお持ち込みいただきご依頼いただければ部品代+工賃にて対応できますので、今回ご紹介するメモリ増設にて変化が少ない場合はぜひご相談くださいね!
メモリ増設前に確認したい3つのこと
- ノート用orデスクトップ用
- 世代
- クロック(周波数)
ノート用orデスクトップ用
メモリはノートパソコン用とデスクトップ用に分かれています。
こちら関しては写真で一目瞭然なのでご紹介します。
規格の世代
現在運用されているパソコンの大半がDDR3(L)もしくはDDR4という規格のメモリを使用しています。ここ2、3年でパソコンを新調された方であればDDR4と呼ばれる世代を利用している可能性が高く、それ以上古いものだと、DDR3もしくはDDR3Lといったものが利用されています。(もっと古いとDDR2やDDRメモリもありますが、10年以上前の製品になり、まず新品は手に入りませんのでPCの買い替えをお勧めしております。)
見分け方は画像の赤下線の部分のようにPC+数字もしくはDDR+数字のように表記されております。
PC3LのLの表記はローボルト、つまり低電圧で動作する製品であることを示しています。
DDR3には通常のものとローボルトのものがあり、増設の場合はもともと刺さっているものと同じものを取り付けてください。
DDR4はもともと低電圧のためローボルト製品がありませんのでご安心くださいね!
例:PC3と記載があればDDR3メモリ、PC4と記載があればDDR4メモリになります。
規格の転送速度
規格の転送速度はメモリの性能を表す部分になります。
こちらの数値が相性問題やボトルネックの発生につながることが多いです。
見分け方は少し複雑ですが赤下線の部分になります。
ここにチップ規格(4桁)もしくはモジュール規格(5桁)の数字が記載されています。
この規格はDDR4-2400=PC4-19200のように決まっておりますので簡単な一覧だけ書き記しておきます。
チップ規格 モジュール規格
DDR4-3200 = PC4-25600
DDR4-2666 = PC4-21300
DDR4-2400 = PC4-19200
DDR4-2133 = PC4-17000
DDR3(L)-1600 = PC3(L)-12800
DDR3(L)-1333 = PC3(L)-10600
店頭であればスタッフに質問いただければお答えできますのでお気軽にお申し付けください。
ちなみに・・・
デスクトップPCにてRyzenCPUを利用中のお客様はこのクロックが非常に重要で、ここをこだわるだけで処理性能が大きく変わる場合がありますので購入する場合は高クロックメモリを使うことを意識しましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
複雑でわかりづらいメモリ選びについてでした!
選び間違うと起動しなくなることもあるため慎重になってしまうメモリ選びですが、メモリ増設や購入時の一助になれば幸いと思っております。
【週刊PCタイムス】